エースとして浦和ユースのプレミア昇格に貢献。FW照内利和はトップでも戦う姿勢を見せ、「自分の得点で貢献できたら」
[12.8 プレミアリーグプレーオフ決勝 浦和ユース 1-1(PK4-3)京都U-18 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場] 【写真】乃木坂46五百城茉央が優勝もたらす“勝利の女神”に(全20枚) 同期で唯一トップチームへ昇格するFWが、活躍を誓った。FW照内利和(3年)は、浦和レッズジュニア、浦和レッズジュニアユースを経て浦和レッズユースでプレー。来季からのトップチーム昇格を決めているFWにとって、京都U-18戦は浦和アカデミーでのラストゲームとなった。 前後半に得点チャンスがあったものの、先制点を挙げた清水ユース戦に続く2試合連続ゴールを決めることができず、「自分の実力不足」。だが、相手にボールを保持されて押し込まれる中、「DF陣が集中して守ってくれてたんで、自分も守備のところでも貢献できるようにしていました」。110分間、最前線で走り続け、PK戦では1番目のキッカーとして成功。チームの勝利を素直に喜んでいた。 「去年も(プレミアリーグプレーオフで)同じグラウンドで負けて、あの悔しさを忘れたことはないですし、『今年こそは絶対に』っていう気持ちでやってきて、勝ててほんとに良かったです」。後輩たちにプレミアリーグ昇格の置き土産を残した。 浦和ユースでの3年間について、「いい仲間にほんと出会えて、スタッフの方も含めてみんなほんとにいい人たちで最高でした」と振り返る。昨年は怪我が多く、得点数も伸ばすことができなかった。だが、今季はプリンスリーグ関東1部で得点ランキング2位の14得点。平川忠亮監督からメンタル面などのサポートを受けたFWは、「エースとして自分が点を取るっていう気持ちがより強くなって」結果を残すことができた。 その平川監督のように、浦和にタイトルをもたらす選手へ。「ほんとに来年からプロの舞台で、今よりもっと厳しい世界になっていくと思うんで、今日はほんと喜んで、またすぐ準備していきたいと思います。ほんと浦和レッズの選手であるためにというか、球際だったり、戦う姿勢を見せてチームの勝利に自分の得点で貢献できたらと思います」と力を込めた。 DF背後へのランニングやシュート、攻撃の起点となる動きが得意。3年生で唯一トップチームに昇格する照内は、今後も仲間たちと切磋琢磨していく考えだ。「みんなほんとに上手い選手もいるし、戦える選手もいるし、その中で自分がプロになるんで、この年代の代表っていう意味もありますし、きっとこれからの進路にそれぞれ行った後、またどっかで再会できると思ってるんで、お互いにまだ切磋琢磨しながらやっていきたいです」。次のステージで刺激を与えあいながら成長。照内は自分の背中を見てくれている後輩たちのためにも「1年目から結果を出したいです」と誓った。