空中散歩で紅葉狩り!「日塩もみじライン」でめぐるドライブ&ハイキング【栃木県】
栃木県にある鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ「日塩もみじライン」は、全長28kmの観光道路です。モミジ、カエデ、ブナなど様々な樹木が織りなす紅葉は、例年10月下旬が見頃ですが、紅葉シーズンの訪れが遅れている今年は、11月に入ってからがベストシーズンとなりそうです。 ◆【画像】絶景紅葉ドライブからゴンドラで空中散歩の紅葉狩り! 鮮やかな赤や橙、黄色に染まる様子を車窓から楽しめる紅葉ドライブ。標高差を活かした紅葉狩りと、太閤下ろしの滝や白滝など道中に点在する数々のスポットを巡り、この時期ならではの秋の旅を楽しんできました。
■標高差を楽しむ絶景紅葉ドライブ「日塩もみじライン」
例年より遅れている今年の紅葉。スタート地点となる鬼怒川温泉では、まだ木々の緑が濃く、これから紅葉シーズンを迎えようとしています。温泉街から車で15分ほどの名勝・龍王峡でも紅葉はこれからの様子。渓谷に架かる吊り橋から眺める赤く染まった渓谷美は残念ながらお預けでした。 しかし、標高が上がるにつれ、景色に変化が見られました。道中では、緑から黄色、そして赤へと徐々に木々の色づきが変化。標高差による紅葉の違いが、まるでタイムラプスを見ているかのように楽しめます。この時期ならではの絶景ドライブルートの始まりです。
■いまが見頃! 標高1,600mの空中散歩で紅葉狩り
日塩もみじラインを進み、ハンターマウンテン塩原に到着。標高差500mを約10分かけて進むゴンドラからは、まさに見頃を迎えた紅葉を一望することができます。10月27日時点では、ゴンドラから見える斜面が色鮮やかに色づき、空中散歩ならではの贅沢な紅葉狩りが楽しめました。 山頂では2つのハイキングコースが選べます。気軽に絶景を楽しみたい方なら日光連山展望台往復コース(約30分)、しっかり景色を楽しみたい方は山頂遊歩道1周コース(約50分)がおすすめ。この日は雲がかかっていましたが、鶏頂山や会津駒ヶ岳の山々を望むことができました。空気の澄んだ山頂で、ゆっくりと紅葉散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■温泉&スイーツで極上の秋旅を満喫
日塩もみじラインでは、個性豊かな3つの温泉地に立ち寄ることができます。鬼怒川温泉は豊富な湧出量を誇る関東有数の温泉地で、無色透明のアルカリ性単純温泉は美肌効果が高いと人気です。奥塩原温泉は静かな山あいに湧く秘湯で、硫黄の香り漂う乳白色の温泉は神経痛や関節痛に効果があります。 もう一つの塩原温泉は開湯1200年の歴史ある名湯で、14種の源泉それぞれに特徴がある湯めぐりも楽しめます。紅葉シーズンは観光地の渋滞も気になるところ。温泉でゆっくり過ごしながら、時間をずらして観光するのも賢い選択です。温泉宿に一泊して、朝夕で異なる表情の紅葉を楽しむのもおすすめです。 食事処も見逃せません。那須塩原で人気の「チーズガーデン 塩原珈琲」は、紅葉ドライブの休憩にぴったり。看板メニューの「御用邸チーズケーキ」が有名ですが、今回は塩原珈琲限定の「あっぷるぱい」を堪能。たっぷりのりんごの甘酸っぱさとパイ生地の香ばしさが絶妙です。さらにチーズの風味豊かなトーストや、ふんわり優しい味わいのたまごサンドも大満足でした。紅葉狩りの合間に、地元の味覚も楽しむ。そんなゆとりの時間も、秋の旅には欠かせません。 紅葉シーズンはこれからが本番。標高差を活かした紅葉狩りと温泉、グルメを組み合わせれば、秋の1日を存分に楽しめます。今週末は、日塩もみじラインで秋の小さな旅に出かけてみませんか。 松井 英子(まつい えいこ) 看護師になった後、スノーボードにハマって27歳でスポンサーを獲得。10年ほどプロ活動し、現在は普及活動に励んでいる。ゲレンデのある街で暮らすことに憧れ、2016年に群馬に移住。夏は家庭菜園と登山を楽しむ。
松井英子