こんなはずでは…。欧州、新天地で苦戦している大物選手10人。本領を発揮できていないスターたち
2024/25シーズンの欧州主要リーグ開幕から約2ヶ月半が経過した。早くもチームに欠かせない戦力となっている新加入選手がいる一方で、新天地で定位置の確保や実力発揮に苦しむ選手もいる。今回は、移籍先で苦戦する大物選手10名をピックアップして紹介する。(データは2024年11月6日現在)。
FW:ジョシュア・ザークツィー(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:2001年5月22日 移籍金:4250万ユーロ(約68億円) 24/25リーグ戦成績:10試合1得点1アシスト 10月28日にマンチェスター・ユナイテッドは成績不振に伴い、エリック・テン・ハフ監督を解任した。その時点でのプレミアリーグの順位は14位、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では開幕から3試合未勝利で21位と、大型補強に見合う結果を残すことができなかった。 この大不振の要因の一つになっているのが深刻な得点力不足だ。プレミアリーグ第10節終了時点での得点数は「9」で、これは19位サウサンプトン、17位クリスタル・パレスに次ぐリーグワースト級の数字である。 その中で今夏にボローニャから獲得したジョシュア・ザークツィーのパフォーマンスは期待を大きく下回っている。フラムとの開幕戦こそ途中出場から決勝ゴールを決めたが、それ以降の試合では沈黙。11月6日時点では公式戦15試合で1得点2アシストと、4250万ユーロ(約68億円)の移籍金につりあった活躍を披露することができていない。 これまでのところは決定機で相手GKの真正面にシュートを放つなど精彩を欠く場面が多く、特に批判を浴びたのがブライトンとの第2節でのプレーだ。ザークツィーがボールに触れなければゴールだった場面で、反射的にボールに触れてしまい、アレハンドロ・ガルナチョの得点がオフサイドによって取り消されてしまった。 得点関与以外のところでも存在感が希薄で、前線で孤立する試合も少なくない。ただ、周りの選手との嚙み合わせに関してはテン・ハフ前監督に問題があった可能性が高く、ザークツィーの獲得が失敗だったのかは、11月11日に正式に発足するルベン・アモリム新体制で再評価するべきだろう。