Netflix新作アニメ「Tokyo Override」の監督にインタビュー!こだわりのエキゾーストサウンドと「ポップ・ノワール」な世界観に注目だ
気になるバイクは「HAWK11」や「ボンネビルボバー」当初はスーパーカブも登場予定だった
本作を語るにあたって、絶対に外せない要素が「バイク」といえる。作中では自由の象徴として印象的に、また様々な登場人物のアイコンとしても登場するこのバイクたちは、実際のモデルをもとにデザインされたものだ。しかし、どうしてバイクが重要なファクターなのだろうか? その意味合いについても深田監督に伺ってみた。 ──監督はオートバイに乗られますか? 特に好きなモデルなどはありますか? 「僕自身はオートバイに乗らないので、専門的なところ、またライダーさんにとっての感覚のようなものはYAMAHAさん、HONDAさんのお力を借りつつ、またRiFF Studioというタイのアニメーションチームにはライダーがたくさんいるので、その感覚を取り入れつつ制作にあたりました。 もちろん作品で使わせていただいたモデル(CB1300、YZF-R1、VMAX)に対する思い入れが強いのは当然として、僕個人の好みで言うと、かなりミーハーな感じでになってしまいますが、好きなモデルというかスタイルで言えばカフェレーサーのレトロかつ自由にカスタムする感じが好きです。モデルで言えば、作品の制作中に発表されたHAWK11や、TriumphのBonneville Bobber、ハーレーのForty Eightなんかもカッコいいなと思います。が、ある意味極め付けはYA-1でしょうか。。。あのクラシックな感じと色合い、シンプルさはとても印象に残っています。 方向は違いますが、スポーツタイプでは今回使わせていただいたR1やDUCATIのSUPERSPORTもいいなと思いつつ、また作品開発の段階でHONDAさんに訪問した際に拝見したAfrica Twinの存在感も大好きでした。 今回の主人公は小熊カイという名前なのですが、実はスーパーカブから発想されたシャレでして、その意味でなんとかカブを使えないかとあさっていたところ、めちゃくちゃカッコいいカスタムのカブがあったんです。それをぜひ使いたかったのですが、流石にCB1300とかR1と並んで疾走するにはカスタムするにしても限界が、ということで泣く泣く断念しました(笑)。」