国立5万7千人に見守られたラストマッチ…FC東京での2年半に21歳MF松木玖生「一人前の大人になれたかな」
[7.13 J1第23節 FC東京 2-0 新潟 国立] 海外移籍手続きのため13日限りでFC東京を離脱することが発表されたMF松木玖生が同日、J1第23節・新潟戦で後半16分から出場し、国内でのラストマッチを終えた。試合後にはサポーターの前に立ち、自らの言葉で海外挑戦への決意と2年半への感謝を語った。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 国立競技場に57885人の大観衆が詰めかけた一戦。1-0で迎えた後半16分に松木がピッチに立つと、FC東京サポーターからは何度も個人チャントが歌われ、特別なムードの中で試合が行われた。 大きな注目を集めた松木はピッチ上のプレーでも存在感を放ち、投入直後には果敢な直接FKで大観衆を沸かせると、後半33分には屈強なフィジカルを生かしたボールキープから追加点を演出。また試合終盤にはこぼれ球を拾ってファウルを誘うと、そこから再び松木のチャントが響き始め、そのままタイムアップを迎えた。 試合後、ゴール裏のサポーターの前に立った松木はチームメートに胴上げされ、「You'll Never Walk Alone」の大合唱を先導。その後、サポーターにマイクやメガホンを使って惜別の言葉を伝えた。 「自分は高校を卒業してからFC東京に加入し、アルベル監督、ピーター監督のもとで出場機会を多く試合に出させてもらって、一人前の大人になれたかなと思っています。皆さんと分かち合えたこの時間を忘れることはないし、この先も自分の心に必ず残ります」 「今季、キャプテンという役割を任されて、優勝したかったので、海外移籍してしまうことは心残りはあったけど、自分の決めた道を貫き通して、FC東京に在籍した偉大な選手になれるように頑張りたいと思います」 「本当にサポートありがとうございます。まだまだシーズンは続きますし、自力で狙えるかわからない順位にいますが、選手たちはいつも100%で戦っていますし、サポーターの皆さんも一致団結して、絶対にこのクラブは優勝できると思うので、全員ファミリーとしてFC東京を信じてやっていってください」 最後は「夜遅いんでこのくらいにしておきます。ありがとうございました!」とサポーターの笑いを誘い、別れを告げた。 松木によると「いつ行くかはまだわからない」という状況。移籍先は現地に渡航し、メディカルチェックなどを受けてから正式発表されるとみられる。