中村倫也さん流「生活が楽しくなる」ひと工夫。そうめんには夏野菜、市販の棚はプチDIY
料理好きで、この春には初の料理本も上梓した俳優の中村倫也さん。7月から始まる劇団☆新感線の新作舞台、『バサラオ』への取り組みから、毎日の生活が楽しくなるちょっとしたひと手間まで伺いました。 【写真】中村倫也さんの写真をもっと見る
中村倫也さんインタビュー。「劇団☆新感線の舞台はとても好きな場所です」
撮影時には「ESSEさんはこんな雰囲気じゃない?」と、いたずらっぽくほほ笑み、優しい表情でカメラを見つめてくれた中村倫也さん。映画にドラマに舞台にと、多忙な毎日を送っているはずなのに、まとう雰囲気はどこまでもやわらか。そんな中村さんがこの夏取り組むのは、劇団☆新感線の新作舞台、いのうえ歌舞伎『バサラオ』です。 「この作品で僕が演じるのは、幕府の元密偵・カイリ。長年自分を滅して生きてきたカイリは、自らの美貌だけでのし上がろうとするヒュウガ(生田斗真さん)に出会うことで、少しずつ変わっていきます。ヒュウガは自分の『欲』に忠実に生きている、いわば圧倒的に個人主義な人間。カイリはそんなヒュウガに憧れのような感情を抱きながらコンビになっていくのかな、なんて今のところは考えています」(中村さん、以下同) 劇団☆新感線の舞台出演は毎回楽しみにしているそうで…。 「大人になるとなかなかバカをやる機会はないですが、新感線さんの舞台は、それこそ“バサラ(※派手にふるまうさま)”、大きなスケールで歌って踊って、とても好きな場所であり、好きな人たちです。ぜひ多くの人に楽しんでほしいです」
中村倫也さんの「生活が楽しくなる」ひと手間
さて、中村さんといえばお料理好きとしても有名。こだわりはなるべく旬の野菜を使うことだそう。 「夏ならナス、オクラ、トマト、ミョウガを素揚げにして、そうめんに入れちゃう。簡単で、味もいろいろ変えられるそうめんは、つくりやすくていいですね」 中村さんは料理の手順や段取りを効率よく整えるのもお得意。 「そうなんです。さらに最近は、食材を見れば、ある程度頭の中で味が組み立てられるようにもなってきました。ただ、そうしてイメージできた料理はつくりません。つくるのは、『ここをこうしたらどう?』と自分流に“実験”したもの。その結果イマイチなものができても、それはいいんです。“実験”が好きなので」 そんな中村さんの“実験”は料理だけにとどまりません。 「家具も、蔵書に合わせて本棚を一からDIYすることもありますし、市販の棚に自分でステンシルスプレーすることも。料理も家具も、ひと手間かければ自分のオリジナルになるし、毎日がより楽しくなります。以上、暮らしのエキスパートからのメッセージでした(笑)」 最後はちゃめっ気たっぷりに締めてくれた中村さん。これから始まる『バサラオ』の舞台でもそんな「実験」を試しているかもしれません。
ESSE編集部