【独自解説】「いつまで昭和の政治を引きずりますか?」支持率の急落がとまらない岸田政権に、泉房穂前明石市長が物申す!「岸田さんは思い切って人間変わったつもりで政治をやったらどうですか」
「聞き取り調査」匿名の理由は“ギクシャクする”から⁉「国民はちゃんとやっているのに、政治家の特別扱いが酷すぎる」
2月15日、安倍派・二階派の議員82人や派閥を対象とした「聞き取り調査」の結果が公表され、“裏金”総額は5億7949万円、裏金を受け取った85人の内「使った」が53人、「使っていない」が31人でした。気になる使い道は「会合費」「懇談費用」「書籍代」などでしたが、どの議員が何に使ったかわからない“匿名”方式でした。
匿名だった理由について自民党幹部は、「調査を始める段階で実名よりも匿名のほうが話しやすいだろうとなった」と話しています。匿名での調査には、赤裸々に話す人もいれば実名で公開してほしいという人もいましたが、「全部公開したら自民党内がギクシャクしてプラスにならないと判断した」ということです。
Q.6億円近いお金が動いていて、匿名というのはどうですか? (兵庫・明石市前市長 泉房穂氏) 「こんなの『調査』の名に値しないです。言い訳、揉み消しコースのようなもの。第三者がしっかり調査しないと、意味がないです。調査なしに対策できるわけがないですから、初めからやる気がないことは明らかです」
この「聞き取り調査」について岸田首相は、「客観性あるいは中立性にも最大限配慮した報告書を取りまとめていただいた。ただ、関係者には説明責任を果たしてもらわなければならない」としています。 Q.国民がなぜ政治不信になっているかというと、脱税もしくは申告していないのではないのかという疑問が残るからですよね? (泉氏) 「国民はちゃんとやっているのに、政治家の特別扱いが酷すぎます。むしろ政治家はルールを作る側ですから、国民より厳しくやっているならわかりますけど、なぜそんなに甘いんだと。それは多くの国民は納得できないです。確定申告だって『不明』で済むなら『不明』と書きたいけど、絶対に通らないですから」
「聞き取り調査」に対して議員からは、「派閥から『記載しないでいい』と言われたので、裏金みたいなものではないかと思い、全額残した」「組織としてのけじめは、つけないといけない。誰がつけるのか固有名詞は言いづらいが、派閥の代表であったり、執行部」「言い訳にはならないが、派閥の一会員は、派閥から指示されるとそこから外れたことはできない」といった声があがりました。 Q.「記載しなくていいと言われた」「派閥から指示されると外れたことはできない」など、有権者から選ばれた国会議員がこんなことを言うのは、どうなんでしょうか? (有馬氏) 「それはそうです。しかし、『派閥からお金を出し、それを国会議員の政治団体が受けました』という整合性があれば良いのですが、『派閥がお金を出したというのを“出さない”から、貴方たちが書くとおかしくなるからね』と言われると、力関係で議員は『わかりました』と言うしかなかったんだろうと思います。国会議員は有能な人が多いとは言われますけど、例えば大臣のポストは派閥単位で、派閥のパーティーで集めたお金を還元してもらっているわけです。『派閥がなければ成り立たない』ということが起こっていますから、議員が可哀想な気もするのですが、書かなかったことに対しては責任を取らなければならないと思います」 Q.ポストとお金の関係、どうですか? (泉氏) 「お金の力で政策が曲がっています。お金の力・有力者の力で、適材適所じゃない人がポストに就いているんだから、派閥政治の問題というのは、政策の歪みだし、適材適所に反する人事になっているのだから、そこに問題があると思います」