【ラグビー】世界1位・2位の頂上戦。南アフリカ代表がアイルランド代表に勝利!
南アフリカ代表とアイルランド代表のテストマッチシリーズ第1戦が、7月6日(現地時間)にロフタス・ヴァースフェルド・スタジアム(プレトリア)でおこなわれ、W杯王者の南アフリカが27-20で勝利した。 23年ラグビーW杯優勝で現世界ランキング1位の南アフリカ”スプリングボクス”が、同ランキング2位で今年2月から3月にかけて開催された「シックスネーションズ」で優勝したアイルランドを自国に迎えたテストマッチシリーズ。初戦は南アフリカが白の3rdジャージーを着用し、アイルランドは緑の1stジャージーで臨んだ。 アイルランドのキックオフで始まり2分以上プレーが継続する中、前半3分に南アフリカのキャプテン、FLシヤ・コリシのパスを受けたWTBカート=リー・アレンゼが左大外から一人を抜き去り、ノーホイッスルトライ。SOハンドレ・ポラードのコンバージョンも成功し、スコアを7-0とした。 13分には敵陣10mライン付近の中央でノットロールアウェイのペナルティを得たアイルランドがショットを選択し、SOジャック・クロウリーが成功させ、スコアは3-7に。 続く18分、29分に南アフリカのSOポラードがPGを成功させ、スコアを13-3とし点差を広げた。 南アフリカが得意のパターンで得点を重ねる中、反撃したいアイルランド。31分に確実と思われたPGのチャンスを逸するも、その後35分にFLジョシュ・ヴァンダーフリヤーのバックフリップパスをWTBジェームズ・ロウがクロスで受け、さらにライン際で粘りながら放たれたラストパスをFBジェイミー・オズボーンがキャッチし、左隅にトライ。コンバージョンは外れるも、スコアを8-13まで戻した。 南アフリカは39分にPGのチャンスを得るも、SOポラードが右に逸らし、5点差で前半が終了。 後半開始から南アフリカが攻勢を強めるも、後半5分のPGを失敗するなど得点には至らず。 流れを呼び戻したい南アフリカは、9分に選手を入れ替え”ボムスコッド”6名を一気に投入。1番から6番のプレーヤーをリフレッシュさせた。 しかしその後もスコアは動かず。17分にアイルランドのWTBロウが自陣でのターンオーバーから独走。トライかと思われたが、ターンオーバーでのオフフィートがあったとされTMOでノートライに。 そのペナルティで獲得したPGを南アフリカが外し、互いに得点はならなかった。 均衡が破れたのは25分。南アフリカがペナルティからタッチキックを狙うも、アイルランドのWTBロウが弾きノータッチに。そのこぼれ球を南アフリカのWTBチェスリン・コルビが拾い、右サイドにトライ。ここまで3回連続でPGを外していたSOポラードがコンバージョンを成功させ、20-8に点差を広げた。 後半30分を過ぎ、攻めるアイルランド。 35分に中央突破でPRフィンレイ・ビーラム、HOローナン・ケラハーがパスをつなぎSHコナー・マレーがトライ。コンバージョンも成功させ、15-20に迫る。 直後のリスタートキックオフでアイルランドのWTBロウが処理を誤り、インゴールノックオンを取られた。南アフリカボールのゴール前5mスクラムとなり、押し込んだ南アフリカが38分にペナルティトライを掴んだ。これでスコアは27-15に。 39分にアイルランドのFLライアン・ベアードが左サイドに一矢報いるトライを決めたが、コンバージョンは失敗。最終スコア27-20で南アフリカが世界王者と欧州王者のシリーズ初戦を制した。 両チームのテストマッチシリーズ第2戦は、7月13日(現地時間)にダーバンのハリウッドベッツ・キングスパークでおこなわれる。