井岡一翔の大みそか決戦大丈夫? マルティネス微熱で公開練習中止も…陣営は「大丈夫」
大みそか決戦は大丈夫なのか? ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)で同級6位・井岡一翔(35=志成)の挑戦を受ける王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が26日、発熱により志成ジムで予定されていた公開練習を欠席した。 公開練習を欠席するのは異例。同ジムに姿を見せたマルティネスのトレーナー兼マネジャーのロドリゴ・カラブレッセ氏は、温暖な米国マイアミで合宿をしていたため、「日本の寒さにやられた」と事情を説明。20日に来日したマルティネスは散歩をせず、ビタミンCを摂取するなど寒さ対策をしていたものの、この日に症状が出たという。SNS上では東京・増上寺の境内で練習する映像が公開されていたが、カラブレッセ氏はその影響は「ない」と否定した。 折しも、24日に予定されていたスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の防衛戦が挑戦者サム・グッドマン(オーストラリア)の負傷で延期になったばかりで、今回も試合5日前でのアクシデント。師走の2大イベント消滅の不安もよぎるが、カラブレッセ氏は「本当に微熱なんだ。中止になるとは思わない」と強調。減量は残り2キロで「パーフェクトだ」という。しかし、そう話す自身が時折せき込んでいた。 志成ジムの二宮雄介マネジャーも「ホテルの部屋で動いている。大丈夫と言っているから大丈夫でしょう。ダメならダメだと言ってきますよ」と心配はしていない。日本ではインフルエンザが流行しているが、「だったらすぐに高熱が出る。医者に聞いたら、微熱だったら問題ないと言っていた」と力説。だが、「(29日の)調印式に来なかったら…」とジョーク交じりに不安な言葉を付け加えた。 選手の健康を優先するのは当然のこと。マルティネスの体調が回復することを願う。
洪経人