【週末の見どころ!】山口茜の4度目Vなるか、日本勢が3種目で栄冠狙う | バドミントン ワールドツアー ジャパンオープン 2024 プレビュー
女子ダブルス、28年ロス五輪を目指す中西/岩永が初優勝狙う
女子ダブルスでは、2028年ロサンゼルス五輪を目指す中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)が、初タイトルを狙う。準々決勝では、パリ五輪で銅メダルを獲得した志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)を90分超の死闘で撃破した。パリ五輪の出場獲得レースでも健闘した2人は、着実に力をつけている。前衛の岩永が166センチ、後衛の中西が170センチとサイズに恵まれており、相手が球を打ち上げれば、連続強打で得点を物にする。スピードもあり、攻撃力は世界でも上位に入るペアだ。
中西が28歳、岩永は25歳。充実期を迎えている。キャリアを積み上げる中で「ロス五輪を目指してやりたいと思っている。4年後と思うと先が長いので、どうやって行くかは考えながら。でも、最後は、ロスを集大成にしたい」と話し、4年後の大舞台をゴールに設定。パリ五輪が終わった直後で最初の国際大会である今大会は、これからの歩みのスタートとなる。「スーパー750以上のトーナメントに出るのは、3月の全英以来。もう一度、トップの選手たちに対して、自分たちの何が通用して、何が通用しないのかを試したい。コーチの遠藤(大由)さん、早川(賢一)さんと、練習内容について話せる時間もあった。しっかりと勝負して、これから、自分たちもやれるぞというところを見せられたらいい」と意気込んで、臨んでいる。
準決勝では、世界ランク2位のペク・ハナ/イ・ソヒ(韓国)と対戦する。過去5戦全敗と苦手にする相手だが、岩永は「私たちも以前よりは強くなっている。チャンスはあるのかなと思う。応援を力にして、いい試合を皆さんに見てもらいたい」と初勝利に意欲を示した。準々決勝の日本勢対決では、五輪で銅メダルを獲得したばかりの志田/松山への応援が多かったが、準決勝以降はホームの雰囲気に戻る。応援を背に、強豪撃破に挑む。
なお、もう一方の準決勝は、中国の2ペアが激突。賈一凡/李汶妹(ジァ・イーファン/リー・ウェンメイ)は、左利きの賈が、パリ五輪の金メダリスト。対する劉聖書/譚寧(リウ・シェンシュー/タン・ニン)は、銀メダルペア。パリ五輪の決勝で戦った選手たちが、横浜アリーナで再戦する。