【週末の見どころ!】山口茜の4度目Vなるか、日本勢が3種目で栄冠狙う | バドミントン ワールドツアー ジャパンオープン 2024 プレビュー
横浜アリーナで開催されているバドミントンの国際大会「ダイハツジャパンオープン」は、24日に準決勝、25日に決勝を行う。日本勢は、3種目で4強入り。4度目の優勝を狙う女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)らが、タイトルを狙う。
大会は、BWF(世界バドミントン連盟)のワールドツアーで2番目に格付けが高い、スーパー750。パリ五輪直後で上位シードに欠場者が相次いだが、それでも男子シングルスでは世界ランク1位の石宇奇(シー・ユーチ=中国)、女子ダブルスでは世界ランク2位のペク・ハナ/イ・ソヒ(韓国)らが勝ち残り、ハイレベルな戦いを見せている。
山口、好プレー連発で会場から大歓声
準々決勝では、山口が一番の歓声を浴びた。日本選手2人を破って勝ち上がってきた韓悦(ハン・ユエ=中国)と65分の激闘を展開。パリ五輪直後でコンディションが万全ではない中でも、コートを所狭しと走り回り、ダイビングレシーブも連発するなど精力的なラリーを見せた。「自分のプレーが良くなっていくのと比例して、会場も一体感が出てきたり、盛り上がったりというのが、すごく感じられたので、こういうプレーをしなきゃなって思いました」と話した山口は、歓声から力を得るように、エネルギッシュなプレーを披露。日本開催の大会ならではの雰囲気の中で、見ごたえのある試合で勝利を収めた。
24日の準決勝では、パリ五輪の決勝トーナメント1回戦で対戦した、スパニダ・カテトン(タイ)と再戦する。女子シングルスの過去最多優勝は、李玲蔚(中国)の4回。初代女王で1982年、86年、87年、89年と草創期に記録されている。2013年に16歳で日本勢初優勝を飾った山口は、19年、22年にも優勝を飾っており、今大会を制すれば4度目の優勝で偉業に並ぶことになる。
なお、同種目では、24年シーズン限りでの引退を表明しているレジェンド、戴資穎(タイ・ツーイン=台湾)も勝ち上がっている。両ひざを痛めており、動きは制限されているが、過去、合計214週も世界ランク1位に君臨した圧倒的な技巧は健在。日本で見られるのは、おそらく最後。一見の価値がある。