【巨人】2・4倍の5600万円でサインした28歳新人王・船迫大雅が「目指していきたい」タイトルは
球団史上最年長でセ・リーグ新人王に輝いた巨人・船迫大雅投手(ふなばさま・ひろまさ、28)が4日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3300万円増の5600万円(金額は推定)でサイン。3年目の来季は、球団でマシソン以来9年ぶりとなる最優秀中継ぎのタイトルを狙う決意を示した。 倍増を超える契約に、少しだけ表情を緩めた。3300万円増の5600万円で更改。裏地が紙幣柄のスーツを身にまとい、「まだ満足していないので、もっと上を目指して頑張ります。自分的には10億くらい欲しいですけど、そこは言えないので頑張ります」とユーモアを交えつつ、明確に来季の目標を定めた。 「今年新人王を取ってアワーズという場所が素晴らしい景色だったので、来年もタイトルは目指していきたい。中継ぎとなると限られてくるので、一番は最優秀中継ぎです」 全試合でベンチ入りした今季は51登板4勝0敗22ホールド、防御率2・37。実に131度も肩をつくりながら、火消し役など多くの場面で役割を果たして球団史上最年長で新人王を獲得した。それでも「結果としていい1年と言えますが、個人的な面を見れば完璧な1年ではなかった」と満足はない。巨人で最優秀中継ぎを獲得すれば16年マシソン以来9年ぶりで、日本人に限ると13年山口鉄也以来12年ぶり。30ホールド以上を見据えてタイトル争いを繰り広げれば、リーグ連覇も近づく。 有言実行を果たすため、オフは課題を見つめ直す。今季は38イニングで23奪三振。昨季の30回33奪Kよりも減っており、「三振をもっと取れるように。スライダーの回転数が落ちていた」とテーマを洗い出した。データを測定しながら改善を図る予定で、「キャッチボールで本来のスライダーやどうやって投げていたかを、動画とかを見たりして取り組んでいます」と説明した。 来年はヘビ年。自宅でヘビを飼う船迫にとって、特別な1年にもなる。「日本一を取れるように。そのために貢献できるピッチングをします」。ヘビーローテーションも辞さず、来季も投げまくる。(田中 哲)
報知新聞社