ウクライナ軍は「突撃部隊」 北朝鮮の金氏、欧米非難
【AFP=時事】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は18日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記がウクライナ紛争をめぐり、米国と西側諸国を非難したと報じた。金氏は、欧米諸国がウクライナ軍を「突撃部隊」としてロシア軍と戦わせ、世界的な紛争を引き起こすリスクを冒していると述べたという。 【写真】戦略ミサイル基地を視察する金正恩氏、他 韓国と米国は現在、北朝鮮がウクライナ紛争でロシア軍を支援するために、1万人以上の兵士を派遣したと非難している。専門家は北朝鮮軍派遣の狙いについて、戦闘経験やロシア軍の先進技術の獲得だと指摘している。 だが北朝鮮側はこれまでロシア派兵を否定。金氏はKCNAが伝えた大隊指揮官への演説でも言及しなかった。 金氏は、米国と西側諸国がウクライナ紛争に乗じて「軍事介入の範囲を世界的に拡大している」と批判。「ウクライナ軍をロシアに対する突撃部隊として利用し、戦闘経験を積ませようとしている」とも述べた。 また米国による「ウクライナへの継続的な軍事支援は、第3次世界大戦の懸念を引き起こす」と警告する一方、核兵器による自国の防衛を「無制限に強化する」と明言した。 韓国政府は先週、北朝鮮軍がすでにロシア軍と共にウクライナ国境付近で「戦闘作戦に従事」し始めていると発表した。【翻訳編集】 AFPBB News