<WBC速報>お疲れ?侍Jが強化試合でムネリン足攻を受けカブスに敗戦
WBCの侍ジャパンの強化試合が、アリゾナ・メサのスローンパークで対カブスとの間で行われ、日本は4-6で敗れた。藤浪(阪神)が先発したが制球が安定せず、カブスの川崎に足で引っかきまわされるなどして4回で91球を投げ3失点。準決勝で登板予定の中継ぎ陣も調整登板したが、増井(日ハム)がピリっとしないなど失点を重ねた。則本(楽天)だけが収穫だったが、打線もメジャー級には、沈黙。お疲れモードの日本は、収穫の少ない強化試合となった。明日、ドジャースともう1試合強化試合を行いロスへ移動、準決勝に挑む。 日本は、カブスの先発、ラッキーから初回に菊池(広島)のレフトスタンドへ引っ張ったソロアーチで1点を先制したが、阪神の金本監督が心配するほど登板間隔のあいた藤浪が不安定だった。 “ムネリン”が容赦なく“足攻”を仕掛けた。「1番・遊撃」でスタメン出場した川崎は、1点を失った一回裏、二塁内野安打で出塁すると、初球に盗塁。藤浪のモーションを完全に盗んだ。ソブリスト、ヘイワードは、一塁ゴロだったが、その間に川崎が同点ホームを踏んだ。藤浪は、3回にも川崎を四球で歩かせ、また盗塁を許すと、ソブリストにセンターオーバーのタイムリー三塁打を浴びた。さらにヘイワードにもライト前へタイムリーヒットを許して2点を勝ち越された。 カブスは、同日もう1試合のオープン戦が組まれており、主力打者の半分はいなかったが、5回から日本は勝利方程式の中継ぎ陣が調整登板。まず増井(日ハム)がマウンドに上がるが、集中砲火を浴びる。2本のヒットで、一死二、三塁にされて、ハップにレフトへ深い犠牲フライ、カンデラリオにもライト前タイムリー許して2失点。6回は、松井裕(楽天)にスイッチ。松井も先頭の代打・ボーテに逆方向となるライトへソロアーチを浴び1-6とリードを広げられた。 打線の方は、体調不良だった中田(日ハム)がスタメン復帰したがノーヒット。内川(ソフトバンク)も体調不良を訴えたため、途中から山田(ヤクルト)が一塁を守った。またキャッチャーには1、2次ラウンドでは出番の少なかった大野(日ハム)がマスクをかぶり、レフトには平田(中日)が先発出場。鈴木(広島)に三塁強襲ヒットは出たが、ラッキーから6回は、カブスのストッパー候補のデービスへつながれて、得点圏に走者を進めることができない。 8回にようやく反撃。3番手のストロップから平田が右前打で出塁すると、守備から入っているラッキーボーイの小林(巨人)がまた中前打。さらに田中(広島)も続き3連打で満塁。菊池の二塁ゴロの間に1点、途中出場の秋山(西武)も、引っ張って一塁ゴロの間にもう1点を追加。二死二、三塁と続くチャンスに代打・坂本(巨人)がライト前へタイムリーを放ち、2点差に詰め寄った。 その裏、則本(楽天)が三者連続三振で存在感をアピールしたが4-6のままゲームセットとなった。