千秋さん「『だから芸能人の子は』と言われないように育ててきた」1人娘を育て上げた教育論|美ST
娘は老若男女から愛される“人たらし”に!?
そんなふうに達者に育った娘ですが、本当にコミュ力が高くて、母親である私が一番驚いています。父親に似たのかもしれませんね(笑)。私は人見知りで、だからこそ人を観察してから徐々にその人との距離感をつかんでいくタイプなんですが、娘はそんな工程は飛び越えて一気に人の心をつかんで溶け込むタイプ。親子でもずいぶん違うんだなぁと思います。
子育てのモットーと言えるかはわからないけれど、注意していたことはあります。それは、おもちゃを買い過ぎないこと。必要以上に与えてしまうと絶対にわがままな子になってしまうし、「自分で工夫して楽しもう」という気持ちや想像力が失せてしまうような気がするんです。 実際、娘は子供の頃、自分でダンボールを使ってたまごっちを作ったりしていました。誕生日やクリスマスには本人が欲しいものを買ってあげることもありましたが、それ以外は徹底していましたね。スマホもクラスで最後から2番目くらいになってようやく買ってあげたり。「欲しいものは簡単に手に入る」という発想は教育上よくないな、と思っています。 あとは基本的な挨拶や人に対するマナー、女の子なので貞操観念の部分なんかも私なりにしっかりと教えてきたつもりです。ほかの家よりも厳しくしないと「だから芸能人のウチの子は」と言われてしまうかもしれないという考えもありました。 娘の反抗期ですか? 軽く反抗期かなという時期はありましたが、私が年頃の時ほどひどくはなかったですね。私自身は親に「うるさい、ばばあ!」とか暴言を吐いたり、門限に帰らないなんてしょっちゅうでしたから(笑)。
「一度全部自分でやってみたい」という思いから進んだ新たなステージ。理由をつけてあきらめるのだけは嫌
今年の8月に32年間所属していた事務所から独立して新たなスタートを切りました。 独立は大きな出来事ですが「こんなふうにやっていく!」という明確な青写真があるわけではありません。ただ「一度全部自分でやってみたいな」という気持ちになったんです。 これまでは仕事をするうえで事務所にサポートをしていただいていましたが、その「サポートの部分」も自分で経験して、自分の責任のもと世の中の仕組みを知ってみたくなって。大変だけれど、とても自由になったと感じています。 何かと理由をつけてやりたいことをあきらめるのが、私は一番嫌なんです。執着しないで必要に応じて環境は変えていけばいい。アップデートを続けて、これからも人生を目一杯楽しみ尽くしたいと思っています。 《衣装クレジット》 ブラウス・ベルト付きスカート・シルバーネックレス/Jane Marple パールネックレス・イヤリング/スタイリスト私物 リング/本人私物 撮影/寺田茉布(LOVABLE) ヘア・メイク/anna スタイリスト/小松未季(ROOSTER) 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美