日本人初の世界選手権でのフィットモデル金メダル 32歳・本田有希子が快挙達成
10月26日(土)、27日(日)にリトアニアで開催された『IFBB世界フィットモデル選手権』で本田有希子(ほんだ・ゆきこ/32)選手がフィットモデル160cm級で金メダルを獲得した。同大会での金メダル獲得は日本人初の快挙となる。 【写真】世界一!本田有希子選手のスイムスーツとドレス姿
フィットモデルは、スイムスーツ(ワンピース水着)とロングイブニングドレスの2つのコスチュームで、全体的な筋肉美を優雅なポージングとともに表現するのが特徴。JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)では、コロナ禍の影響(2020年は大会開催を見送り)もあり、2021年より本格採用が始まっている新カテゴリ―で、日本選手としては昨年、安井友梨選手がアーノルドクラシックヨーロッパとワールドカップという国際大会で金メダルを獲得したことで話題を呼んだ。 今回の『IFBB世界フィットモデル選手権』に日本人選手が派遣されるのは初めてでフィットモデルの大会では最高峰の舞台となる。世界選手権の一般の部での優勝はボディビル鈴木雅選手、メンズフィジーク寺島遼選手、クラシックボディビル五味原領選手、ボディフィットネス大谷美咲選手の4名だけであることからも、世界選手権での優勝がいかに困難であるかが分かる。 本田選手が優勝した160cm級は世界各国から派遣された13名の選手によって争われ、2位のスロバキアの選手は過去に世界選手権での優勝経験を持つ強豪だったが、4つのラウンドすべてで本田選手が上回る結果となった。 本田選手は自身のインスタグラムで「表彰式で君が代が流れたときには胸が熱くなりました」と優勝の報告を行ったところ、「世界一おめでとうございます」「世界一になられた先の笑顔。尊敬しかないです」などのコメントが寄せられた。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文:FITNESS LOVE編集部 撮影:Igor & Jakub