ラッセル、フェルスタッペンと前戦カタールからの対立続く「自分が法律より上だと思っている男がいる」
ジョージ・ラッセル(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の対立が続いている。前戦カタールGPから1週間、ラッセルはフェルスタッペンの発言を明かし、いじめっ子だと非難した。 【動画】角田裕毅、インディカーを初ドライブ! フェルスタッペンは先週末に行なわれたカタールGPの後、ラッセルに対する批判を口にし、スチュワードのヒアリングでのラッセルの振る舞いについて、彼に対する尊敬の念を失ったと語った。 フェルスタッペンは予選で最速タイムをマークしたものの、Q1でラッセルの走行を妨害したとして、1グリッド降格ペナルティを受けたのだ。 木曜日にアブダビで行なわれたインタビューに応じたフェルスタッペンは、ラッセルが自分にペナルティを与えようとしたことは「ショッキング」だったと発言している。 しかし、ラッセルもフェルスタッペンのコメントを流しておらず、先週末に個人的な脅迫を受けたことを考えれば、「無礼で不必要な」発言は受け入れないと語った。 メディアの取材に対し、ラッセルは次のように語った。 「皮肉なことだよね。土曜の夜、彼はわざわざ僕にぶつかろうとしてきて、『壁に頭をぶつけてやる』と言ったんだ」 「前日にあのような発言をしながら、人としての誠実さに疑問を呈するなんて、とても皮肉なことだ。ここに座ってそれを受け入れるつもりはない」 「彼のドライビング能力を疑うことはできない。しかし、自分に不利なことがあるたびに、彼は逆境に対処できないんだ」 「21年のジェッダ、21年のブラジル、彼は怒りを爆発させた。今年のブダペストでは、マシンが支配的でなかったためにルイスにクラッシュし、チームを非難した最初のレースだった」 「言ったように、僕にとって土曜の夜と日曜のあのコメントはまったく無礼で、不必要なものだった」 「サーキットで何が起きても、僕たちは懸命に戦う。それはレースの一部だ。スチュワードの部屋で何が起きても、それは個人的はことでは決してないんだ。でも彼はやりすぎだよ」 ラッセルは、フェルスタッペンの戦術について他のドライバーが積極的に発言しない理由を疑問視しながらも、フェルスタッペンと議論する気はないと語った。 「他のドライバーたちがなぜフェルスタッペンとバトルを繰り広げたときに、それを簡単に済ませ、そのままにしてきたのか、僕にはわからない」とラッセルは付け加えた。 「ルイスは僕が憧れるワールドチャンピオンであり、若い子供たちが尊敬すべきロールモデルの金字塔だと思う」 「そして、ルイスのチャンピオンとしての戦い方は、ハードで、アグレッシブで、常に敬意を払い、一線を越えることはなかった。ちょっとしたミスジャッジで一線を超えることはあっても、わざわざ誰かに衝突して頭を打ち付けるというのは一線を超えている」 なぜ今になって発言したのかと問われ、ラッセルは「彼がメディアに話したからだ」と答えた。 「彼は僕をドライバーとしてリスペクトしていないんだ」 「彼とは12年の付き合いだ。これまでお互いに敬意を払ってきた。これまでは衝突したこともなかった。でも、このスポーツのトップにいて、自分が法律より上だと思っている男がいる。それは間違っていると思う」 「彼のトラック上でのバトルや、ハードでアグレッシブな走りは称賛に値する。でも、21年のシーズン終盤やメキシコでのランド(ノリス)とのバトルは、ハードでアグレッシブなものではなかった。やるかやられるかの戦いだった。それはレースでやるべきことではないと思う」
Jonathan Noble