女性の夫は「一人だけエッチな要求をしなかった」 お金の不安と「風俗」の達成感の間で揺れる思い
■大卒正社員で手取り13万円 「大学を卒業して福祉の仕事に就いたとき、正社員で手取り13万円だったんです。私は一人暮らしだったので、自炊しても、本当にギリギリ生きていられるぐらいのご飯しか食べられなかった。お金に余裕がないから遊びの誘いも断っていたし、結婚式に呼ばれてもご祝儀が用意できないから欠席したこともあって、友だちはかなり減りました」 そんなとき、同僚の女性からランチに誘われた。パスタ屋に入ってメニューを見た日葵さんは、「こんな金額は払えない」と驚いた。どうして同じ給料のはずなのに、お金を持っているのだろうと不思議に思って聞いたところ、副業で風俗の仕事をしていることを教えられたという。 「実は私も、お金がなさすぎて、以前から出会い系の掲示板でパパ活をしたことはあったんです。彼女の話を聞いて、お店で働くほうが安全で効率的だなと思って始めました」 ■結婚後、生活は安定しているが 仕事終わりに風俗店へ出勤するようになると、すぐに人並みの生活が送れるようになった。その後、コロナ禍で対面接客が下火になり、ライブチャットへ移行したという流れだった。 結婚後は、夫の収入でやりくりしているため、生活は安定している。それでも日葵さんは、夫に内緒で風俗で働いていた時期があるという。 「別に生活が苦しいわけではないんですけど、『稼がなきゃ』みたいな強迫観念がずっとあるんですよね」 それは、自分自身でも説明のつかない、漠然としたお金の不安だという。 「本当にカツカツな生活をしていたから、風俗でお金がガンガン入るようになったとき、今のうちに貯めなきゃって気持ちになったんです。何があるかわからないし、若くて稼げるうちに稼がなきゃみたいな。どうしてなのかわからないけど、今もその気持ちが消えないんです」 ■心の安定のためのパパ活 現在は、風俗店こそ辞めたものの、やはり夫に内緒で男性客の1人とつながり、月一回の契約でパパ活をしているらしい。 「一応、収入源をキープして風俗をやめました。お金の不安を解消するために、保険をかけたんですね。お金はいくらあっても不安。安心できたことはありません」 つまり、心の安定のためのパパ活ということだ。 夫の収入だけでは安心材料にならないのだろうか。