そのダイエット、身体に良い? 「正しい断食」で太らない健康体をつくる方法を麹ダイエットコーチが指南
ダイエットやデトックスへの効果で注目される「ファスティング」(=断食)。その真の価値は、痩せることだけにとどまらないといいます。ファスティングの重要な目的と、働く女性が無理なく取り入れる方法を、麹ダイエットコーチののぞみさんに聞きました。 【写真】食事に取り入れるべき、コレステロールを下げてくれる40の食品 お話を伺ったのは…… 麹ダイエットコーチ/公認心理師・臨床心理士 のぞみさん 自己流のダイエットで体調を崩した経験から、自身の体と真摯に向き合い、分子栄養学やファスティングの資格を取得。「麹」を取り入れた食事を中心とする「ダイエット講座」を主宰し、大人の女性に支持されている。一般社団法人「日本麹クリエイター協会」シニア麹マスター、「分子整合医学美容食育協会」プロフェッショナルファスティングマイスター。
ファスティングの目的は「食習慣のリセット」
ファスティングというと、「食べないことで痩せる」というイメージを持つ方も多いはず。確かにそれも、効果の1つではありますが……? 「一番の目的は“どうしてもやめられない食習慣を、リセットすること”なんです。甘いものが好き、お腹いっぱいまで食べてしまうなど、誰にでも“分かってはいるけどやめられない”食習慣があるはず。ファスティングは、この食習慣を一旦リセットし、さらに普段フル稼働している内臓を休めてあげる目的もあります」 ファスティング後は味覚もリセットされるので、食材そのものの味を美味しいと感じられるそう。濃い味つけや人工的な味つけのものが、自然に欲しくなくなるといいます。 「もう1つ重要な目的が“腸内環境のリセット”です。私たちの体内にいる腸内細菌は、普段の食事から栄養を得ています。ファスティング後は腸内細菌も一時的に減少するため、その後に発酵食品を積極的に取り入れることで“善玉菌優位な環境”へと導いてあげるんですね」
いきなり始めず、段階を踏む。安全にファスティングする方法
いいことずくめに思えるファスティング、「今すぐ始めたい!」という気持ちも分かりますが、ちょっと待って。いきなり食事を断つと、体がびっくりしてしまいます。 「ファスティングはステップを踏むことが大切です。まずは少しずつ食事を減らし、空腹に慣れていく“準備食”の2日間、そして固形物を口にしない“ファスティング”の3日間。最後に最も大切なのが、消化のよいものから普段の食事に戻していく“回復食”の期間です」 このように段階を踏まないと、急激に血糖値が変化して体調不良に陥る可能性もあるそう。私たちが元気に活動できるのは、毎日の食事があってこそ。今回は準備食から回復食まで、何を食べてどんな風に過ごすのか、無理なく挑戦できるスケジュールを教えてもらいました。