【特集】“日本海側の地震”の特徴とは 専門家が示す「能登半島地震」と「中越地震」の“似たような傾向” 今後は 《新潟》
2024年に話題となった出来事や関心を集めたニュースについてお伝えしています。2024年は1月に能登半島地震が発生、そして10月で中越地震から丸20年となりました。今回は11月に放送した地震についての特集です。 【動画で見る】「余震」多かった中越地震 複数の断層が割れ動く 断層から地震の特徴を把握 出来る備えとは 中越地震では余震が多かったという特徴がありますが、これは断層の位置や数が関係していることが分かっています。2024年1月に発生した能登半島地震にも似たような傾向があり、専門家は断層から地震の特徴を把握することで、できる備えが変わってくると呼びかけています。(内容は取材当時のものです)
震央に建てた目印
中林道泰さん 「これが20年前に発生した中越地震の震央の場所を示す標柱です。生活圏、人が生活していて、(人が)来られる場所に震央があるのは珍しいと聞いております」 長岡市の旧川口町、コメづくりが盛んな町が地震の震源地となりました。
震央は旧川口町の田んぼ
地震発生から1年後。 大きなクイを先頭にして歩くのは、旧川口町の住民たち。 「もうちょっと上か。失敗したな、まあいいか、もうちょっと先行きます」 探していたのは震央。震源の真上にあたる地点です。 GPSを頼りに歩いた結果、たどり着いたのが田んぼの中でした。 中林道泰さんは、地震の記憶を次に伝えるために、メモリアル施設の管理をしています。 当時は旧川口町の道の駅で働いていました。 中林道泰さん 「余震が多かったイメージがありますね。常に揺れていた。1回でも(揺れを)経験すると揺れているんだか揺れていないんだが分からないですが常に揺れていたイメージがあります」 20年前…旧川口町の地下で何が起きていたのでしょうか。
余震の多かった中越地震
中越地震の特徴としてあげられるのが余震の多さです。 こちらのグラフは、発生から5日間でマグニチュード4以上の地震が何回発生したかを表しています。 赤い折れ線で示された中越地震の回数が他の地震より多くなっていることが分かります。 それには、地震を引き起こした断層の数が関係しているといいます。