【特集】「国家プロジェクトになる」 新潟~上越地域の高速鉄道計画は動き出すか 背景には羽越新幹線の構想も 《新潟》
2024年に話題となった出来事や注目されたニュースの記事をお伝えしています。今回は2024年4月に放送・配信された新潟市と上越地域をミニ新幹線などで結ぶ「高速鉄道計画」についてです。 【動画】新潟県が描く高速鉄道計画 新潟~上越のアクセス改善へ 背景に「羽越新幹線」構想見え隠れ 新潟県は3月に最大2100億円となる4つのルート案の工事費を示しました。国家プロジェクトになるとされるこの計画、新潟を経由して日本海側を結ぶ羽越新幹線構想も見え隠れします。(一部を除き内容は取材当時のものです)
4ルート案について大学生は
新潟大学の鉄道研究部。鉄道を愛するメンバーが集まり、部員は50人を越えます。 彼らに、新潟県が描く「高速鉄道計画」について議論してもらいました。 「糸魚川案で直江津対面乗り換えができたら、一番いいですよね」 「いいね!」 県が示した4つのルート案をめぐり、議論は白熱。一方で、まちづくりも重視しています。 部員の池澤悠さん 「まちの今後を担うというので鉄道をどう敷くかは本当に重要」 部長の森田初穂さん 「全部の沿線自治体が納得できる案じゃないと。案が凍結しては意味がない」
2つの新幹線を高速鉄道で結ぶ
新潟駅と東京駅を結ぶ「上越新幹線」。 上越妙高駅や糸魚川駅と、東京駅を結ぶ「北陸新幹線」。 今回の計画は、この2つの新幹線を高速鉄道で結び、アクセス性を高めることが狙いです。
「国家的な課題」
県はおととし、「高速鉄道ネットワークのあり方検討委員会」を設置。 新潟~長岡~上越を高速鉄道で結び、県全体の人の流れや物流を活発にしたいといいます。 新潟県 花角知事 「日本海側の国土軸ができていない。高速道路も今、新潟と山形の間で切れているわけです。国には国家的な課題だと受け止めてもらいたい」 新潟県交通政策局 太田 勇二 局長 「新潟県の一体性を考えた時、下越と上越は時間的に遠い。所要時間を短くして一体性を持たせ、県全体で拠点性を上げたい」 新潟と上越を結ぶ高速鉄道は4つの案が挙げられ、3月26日の委員会では、それぞれの案の工事費が示されました。