【2024サクラ速報&豆知識】お花見シーズンの豆知識「東京都の花」ソメイヨシノにまつわるあれこれ
2024年3月29日。ついに東京都でも桜の開花宣言が発表されました。お花見シーズンに向けて心が躍りますね。 【写真7枚】満開のサクラ。富士山をバックに美しく咲き誇る姿 日本の47都道府県にはそれぞれを象徴する花が制定されています。 今回は日本の首都である東京都の花「ソメイヨシノ」について深掘りします。制定された由来から魅力、育て方、購入時の参考価格などを見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「ソメイヨシノ」とは?
・バラ科サクラ属 ・庭木・花木 ・樹高:5~15メートル ・花色:淡いピンク ・開花時期:3月下旬~5月 ・参考価格:2000~3000円前後(4号鉢) 300種類以上あるとされるサクラの代表格であるソメイヨシノは、江戸時代末期に「エドヒガン」と「オオシマザクラ」から品種改良されて作り出された園芸種です。 公園や学校などあらゆる場所に植えられ、満開時には各地の名所がお花見客でにぎわいます。1912年(明治45年)に日本からアメリカのワシントンに苗木が寄贈され、日米交流の橋渡し役も担いました。
「ソメイヨシノ」が東京都の花とされた由来、知っていますか?
ソメイヨシノは漢字で書くと「染井吉野」。江戸末期に品種改良でソメイヨシノを作り出した植木職人が住んでいたのが、現在の東京都豊島区にあった染井村です。 それまでサクラといえば奈良の吉野桜を指していました。そこで江戸で見られる吉野桜という意味合いで、「ソメイヨシノ」と命名したと言われています。 1954年、NHK・全日本観光連盟・日本交通公社・植物友の会の主催で各都道府県から「郷土の花」を募集した際、豊島区生まれのソメイヨシノが東京都の花に。 その後1984年に「都の花選考会」を設置してアンケートを取った結果、86.9%の支持を得て正式に東京都の花に決定しました。
「ソメイヨシノ」の魅力
●はかなくも美しい花 ソメイヨシノの開花期は3月下旬~5月にかけて。地域によって気温が異なるため開花時期にはバラつきがあります。葉が出る前に花が咲きだすのは、親株であるエドヒガンの性質を受け継いでいます。 花が大きいのはもうひとつの親株「オオシマザクラ」と同じ特徴で、花弁は5枚で咲き始めは淡いピンク。咲き進むにつれて白っぽく変化します。 花つきがよく房状に密集して開花。ボリューミーな花姿は遠くからでもよく目立ちます。花の寿命が約1週間程度と短く、雨や風でハラハラと舞い落ちる様子が、はかなくもあり潔さも感じられます。 ●秋の紅葉が美しい葉 ソメイヨシノの葉は長さ 8~12センチ、幅 5~7センチと大型。楕円形で先端がシャープに尖っています。葉はやや分厚く、裏表に細く短い毛が生えています。 花が散るころに芽吹き、明るいグリーンの葉が夏になると濃い緑へ。秋になると周りの落葉樹より一足早く黄色やオレンジ色に染まります。