【2024サクラ速報&豆知識】お花見シーズンの豆知識「東京都の花」ソメイヨシノにまつわるあれこれ
日本の暮らしと深い関わり
天気予報でよく耳にする「桜前線」は、春の訪れを知らせてくれる日本の風物詩。その基準になっているのがソメイヨシノです。各地で決められている標準木に5~6輪以上の花が咲いた日を開花日としています。 寒い冬を乗り越えて春を心待ちにしているとき、桜の開花は見る人の心を温め希望へと導きます。ソメイヨシノを見ると入学式を懐かしく思い出す人も多く、日本人の暮らしの中で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
「ソメイヨシノ」の育て方
●栽培環境 ソメイヨシノは日当たりや風通しのよい場所を好みます。強風が吹き抜けるようなところは、花が吹き飛ばされてしまうので避けたほうがよいでしょう。 生育スピードが比較的早くすぐに大きくなるので、地植えする場合は十分なスペースが確保できる場所がオススメです。 ●水やり 水を多く欲しがるので、土が乾き切らないうちにタップリ与えましょう。地植えでは雨水に任せても大丈夫ですが、夏に水切れを起こすと紅葉する前に葉を落としてしまうことがあります。 土の乾き具合をよく観察して適度な水やりをこころがけましょう。 ●肥料 肥沃な土壌を好むので、肥料は定期的に与えます。晩秋~冬にかけて寒肥として、株の周囲に有機質肥料や緩効性化成肥料を施しましょう。 ●剪定 不用意に剪定すると切り口から細菌が入り腐ってしまいます。短く切り詰めると花がなかなか咲かないことも。 剪定した際に切り口から菌が侵入しないように、保護材を塗っておくと安心です。 ●病害虫 発生しやすい病気は 木の上に巣のようなものができる「てんぐ巣病」。放置すると枯れてしまうため、早めに枝を切り落とし周りに伝染しないように気をつけましょう。 害虫はモンクロシャチホコやコスカシバの幼虫が多発します。被害が広がらないうちに早期発見して駆除しましょう。
東京だけでなく日本のシンボルでもあるソメイヨシノ
満開のサクラを見る人はみんな優しい笑顔に包まれます。待ち遠しい春がようやくやってきた喜びと、次のステップへの大きな期待を与えてくれるソメイヨシノ。 東京生まれで都の花とされているソメイヨシノは、まさに日本を代表する名花と言えるでしょう。 また、自分の出身地やゆかりのある土地は、どんな花がシンボルになっているのか、まだご存じない人はぜひ調べてみてくださいね。
参考資料
・東京都生活文化スポーツ局「都の花・都の木・都民の鳥」について ・東京都「都の紋章・花・木・鳥・歌」
上園 美佳