「大谷が日本で誕生したことに驚き」元阪神ランディ・バース氏が日本の野球と大谷へエール
大谷選手は野球の構造を変えた。それが嬉しい
――大谷翔平選手の活躍について バース: 彼のような選手が日本で生まれたことに驚きました。なぜなら日本では、打者よりも投手が圧倒的に重要とされているからです。大谷選手は日本とアメリカで二刀流をやりきるという夢を成し遂げました。特に日本では選手が思うようにプレイできないこともあるので、大変なことだったと思います。大谷選手は野球の構造を変えました。それが嬉しいですね。 ――大谷翔平選手の打者としての注目ポイントは? バース: 大谷選手は2メートル近い身長と100キロ近い体重で、とても体が大きく、いわゆる“外国人選手”のように上半身が強いです。普通は下半身をうまく使わないといけないのですが、上半身だけでホームランを打つことができるのです。さらにレフト、センター、ライトとあらゆる方向に狙って打ち分けることもできます。今まで出会った日本人選手の中で間違いなく最強の打者ですね。 ――大谷翔平選手の投手としての注目ポイントは? バース: 普通の投手の決め球は2種類程度で、速球とカーブ、もしくはスライダーが一般的です。しかし、大谷選手は3種類の決め球を持っています。160キロの素晴らしい速球と140キロのスライダー、そしてフォークボールです。特に私が見た中で一番強力な決め球は、直球のようにしか見えないのに変化するフォークボールでした。投手の大谷選手とは対戦はしたくないですね。大谷選手は家で観戦するのが一番だよ(笑)。 (この動画記事は、MBSとYahoo! JAPANが共同で制作しました) ※本記事中および動画内にありましたバース氏の発言で、阪神の矢野燿大監督がバース氏が現役中に入団してきたとコメントがありましたが、正しくはバース氏の退団後の入団です。お詫びして訂正致します。(11月12日更新)