【韓国】「特殊部隊が与党代表を射殺しようとした」非常戒厳時のシナリオ…人気MCが国会で主張
韓国で影響力のある言論人ランキングで2位になったこともある金於俊(キム・オジュン)氏が13日、韓国国会で開かれた科学技術情報放送通信委員会に参考人として出席し、非常戒厳時に自身が得た情報を公開した。韓国各メディアが伝えている。 人気の配信情報番組、ニュース工場のMCで、世論調査会社「花」の代表でもある同氏の発言は韓国で大きな波紋を呼んでいる。金於俊氏は「私が最初に得た情報は(特殊部隊の)逮捕組ではなく、暗殺組が派遣されたということだった」と切り出した。主な主張は次の通り。 (1)与党のハン・ドンフン代表を逮捕して、移送途中に射殺する。 (2)与党系のチョ・グク氏、ヤン・ジョンチョル氏、そして金於俊氏自身を逮捕し、移送中に他の特殊部隊がその移送車両を襲撃し、3人を助けるふりをして適当なタイミングで逃げる。 (3)特定の場所に北朝鮮軍の軍服を埋めておく。 (4)一定の時間が立った後にその軍服を見つけ出して、「北朝鮮の蛮行」と、発表する。 上記のシナリオの狙いを、金於俊氏は次のように述べた。「完全に裏が取れているとは言えないが、(1)は与党の代表を暗殺することで北朝鮮の蛮行であることを主張しやすくなる。(2)は、政府が、北朝鮮とつながっていると主張する(金於俊氏ら)3人を北朝鮮が助けようとしたと発表できる」と説明した。さらに「米軍を何人か射殺して、米国が北朝鮮を爆撃するように誘導するという話も聞いている」と明かした。 金於俊氏が代表を務める世論調査会社「花」は、非常戒厳時に特殊部隊が派遣された数少ない場所でもあり、毎日放送する朝の情報番組のニュース工場は、政府への批判的な論調で人気を集めている。 同氏は国内外の政財界に広い人脈があり、今回の情報は「韓国に大使館のある、ある国から、としか言えない」とした。