認証問題再発防止へ…トヨタが国交省に提出、「四半期報告」の中身
トヨタ自動車は25日、認証問題に関する再発防止策の進捗(しんちょく)をまとめた「四半期報告」を国土交通省に提出したと発表した。トヨタは6月に自動車の量産に必要な「型式指定」の申請での不備を公表。7月に国交省から是正命令を受け、8月に再発防止策を提出した。今回は四半期ごとに実施する状況確認の一回目。ルールにのっとった車を世に出すため経営と現場の両面で、仕組みや風土を再構築している。 【一覧表】トヨタグループ7社の決算詳細 同四半期報告では、業務運営の体制の再構築や認証業務における管理手法の改善、不正リスクへの対応など、改善項目を分類した。その上で具体的な取り組みの進捗を「実施中」と「準備中」で示した。例えば、経営層による開発・認証業務への理解促進や統治体制の強化に関する取り組みでは、社長メッセージの発信や実務現場への訪問や対話、責任者とプロセスの見直しなどを進めており「実施中」とした。認証に対する規定の責任や権限を明確化する規定体系の再編も進めており「準備中」とした。 トヨタでは豊田章男会長が立ち上げた「法規認証TPS(トヨタ生産方式)自主研究会」などを通じ、認証業務のプロセスを改善中。真因を探りながら、信頼回復へ地道な取り組みを継続する。