【花粉症対策に】アレルギーを抑える部屋づくりのコツ(専門家が監修)
寝ている時間を含め、一日を通して人が最も長く過ごすの自分の住まい。花粉をはじめダニやカビ、ペット由来のものなどアレルギーを引き起こすトリガーは数多く、症状緩和のためには居住空間から見直したい。では、具体的にどうするか。ここでは、アレルゲンの対策や除去方法を啓発する白井秀治さんと、日本が誇る空調機メーカー〈ダイキン〉にその方法を聞いてまとめた。おすすめアイテムも併せてご紹介。[取材協力/白井秀治(東京アレルギー呼吸器疾患研究所環境アレルゲン研究班 班長)、ダイキン工業(株)] [画像]記事の内容をより詳しく
教えてくれた人:白井秀治さん
しらい・ひではる/ NPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所環境アレルゲン研究班班長、環境アレルゲンinfo and care(株)代表。専門はアレルゲンに関わる室内環境整備。アレルゲンの対策や除去方法、測定や評価法について対策を啓発する。
エントランス&リビングルーム:花粉対策は玄関から。しっかり除去を
花粉など外からやってくるアレルゲンは、できる限り家に入れないように工夫することが重要。 「まず衣服に付着したアレルゲンを玄関で払い落とし、上着は必ず脱いで部屋まで持ち込まないように。玄関や部屋の出入り口、アレルゲンの溜まりやすい場所に空気清浄機を設置することも効果的です。湿度を40~60%に保つことでカビやウイルス対策に繫がります」(ダイキン広報) 多くの時間を過ごすリビングには、ソファやクッションなど、ダニの温床となる毛足の長い、人が触れる頻度の高いインテリアアイテムがたくさん置かれがちだが、 「布ではなくダニや埃がつきにくいレザーやビニールの素材を選ぶことも一つのアイデア。物を置かないことも対策になります」(白井先生)
上着は玄関で脱ぎ、スチームアイロンを使用する
帰宅時は衣類や髪についた花粉を玄関先でしっかりと落とす。上着は玄関近くに収納、また、スチームアイロンを当てることで熱に弱い花粉やダニ対策ができる。
空気清浄機を設置する
家に侵入した花粉や、ダニのフンや死骸を減らすには、空気清浄機の活用が有効。低い場所に溜まりやすいので、床付近に置くと効果的。