子どものお小遣いを「電子マネー」で渡そうと思っています。ママ友に「危なくない?」と心配されましたが危険でしょうか?メリット・デメリットを教えてください。
お小遣いを電子マネーで渡すことのデメリット
お小遣いを電子マネーで渡すことにはメリットがある一方で、どういったデメリットが考えられるのでしょうか。 ■居住する地域に合った電子マネーを選択する必要がある 経済産業省が2021年に実施した「キャッシュレス決済 実態調査アンケート」によれば、全体として地域に大きな偏差はありませんでした。しかし例えば、交通系電子マネーは関東地方で導入率が高いものの中国四国地方で相対的に低く、コード決済は中国四国地方において導入率が高いなどの特徴が見られたようです。 単純にポイント還元率や子どもの希望などから電子マネーを選択することができず、居住する地域の特性を加味しなければならないというわけです。 ■”お金を使った”という実感が得られにくい 子どもにお小遣いを渡すことは、多くの場合、教育的要素も含まれていることでしょう。計算して買い物をすることや、財布からお金が失われる”痛み”を味わうことによって、経済感覚が養われることを期待している面もあるのです。 多くの研究で、電子マネーはお金を支払っている感覚を薄れさせてしまうことが指摘されています。財布から紙幣を取り出したり、小銭を数えたりといった身体的苦労を伴わないことが理由のようです。また、会計時に基本的には暗算を必要としないことも、教育的観点からはデメリットといえます。
電子マネーのことをよく知ったうえで選択を
子どものお小遣いを電子マネーで渡すことのメリット、デメリットの一部を見てきました。 漫然と電子マネーでお小遣いを渡すのではなく、保護者自身が電子マネーのメリットやデメリットを調べ、よく理解する必要があるといえそうです。また、電子マネーの使い方を教えるなかで、子どもからの質問に答える必要も出てくるでしょう。 本記事で挙げたメリット、デメリットは一例にすぎませんが、子どものお小遣いを電子マネーで渡すことを検討されている方は、参考にしてみてください。 出典 経済産業省 2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました 経済産業省 キャッシュレス決済実態調査アンケート集計結果 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部