自然吸気エンジンを維持して新型ポルシェ911 GT3が登場!992.2 GT3は革命ではなく進化だ!改良型911 GT3の全ての情報
GT3ツーリングが同時発売
2025年の初めに、初めて「GT3」と「GT3ツーリング」が同時に発売される。視覚的に控えめな「ツーリング」のために、ポルシェはヴァイザッハパッケージの代わりにライトウェイトパッケージを用意している。これには基本的に同じ部品が含まれているが、「911 S/T」の短縮されたギアノブと対応するバッジも含まれている。33,867ユーロ(約560万円)という価格は高額だが、マグネシウムホイールが含まれていることを考えると、仕方ない金額だ。
GT3ツーリングは4シーター
「992.2 GT3ツーリング」のハイライトは別のところにある。ポルシェは初めて、「ツーリング」を4シーターモデルとして工場から出荷する。「991/992ツーリング」の顧客はこれまで、サードパーティのサプライヤーによるレトロフィット・ソリューションに頼るしかなかったが、4シーターの「GT3」への要望がようやくポルシェに届いたのだ。
しかし、簡単なようで、大変な努力が必要だった。レトロフィット・ソリューションとは対照的に、ポルシェはGT3ツーリングに4人乗りのホモロゲーションをする必要があった。つまり、積載量、ホイール荷重、その他多くの要素を調整する必要があった。ただし、これは便宜上必要なことだけだ。なぜなら、実際には、どんな大人でも「ツーリング」のリヤシートには座れないからだ。スタジオで実際に体験してみたが、頭上スペースがまったく足らない。
新しいカーボンシェルフォールディングバケットシート
後部座席に乗り込むことすら、新たな機能が必要になる。ポルシェは、「GT3」の2つのバージョンに、新しいカーボンシェルフォールディングバケットシートを開発した。最初のシートチェックでは素晴らしい印象を受けた。これがサーキットや800kmのドライブでも同じ印象であるかは、これから確かめることになる。もう一つの利点は、リクエストに応じてシートヒーターが使えることだ。残念なのは、「918スパイダー」以来、ドライバーたちを魅了してきた有名なフルバケットシートが廃止されたことだ。「GT3」では、フォールディングバケットシートとアダプティブスポーツシートのどちらかを選ぶことができる。