40歳で初産し、産後はうつ状態に。子どもの成長とともに育児に余裕が持てた【「40代の出産」リアルStory】
「40代の出産」リアルStory
一般的には35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、最近では40代での出産も増加傾向に。そこで、実際に40代の出産を経験した読者にインタビュー。40代ならではの大変さや、年齢を重ねたからこそのよかったことなども聞きました。
40歳で初産:産後はうつ状態に。子どもの成長とともに育児に余裕が持てた
●LEEメンバー れいかさん(46歳) 夫、6歳の娘の3人家族。建築の仕事をしていたが、結婚後に地元の植物園に転職。産休・育休を経て復帰。現在は任期満了しパート&フリーランスに。
妊娠したことにより、飼っていた猫との関係性に変化が
20代はあまり結婚や出産に興味がなく、都内でひとり暮らしをしていたというれいかさん。35歳で結婚すると地元に移り住み、不妊治療をスタート。 「建築関係の仕事で日々忙しく、20代後半で猫を飼うためもあってマンションを購入。猫と楽しく暮らしていました。結婚後もしばらくは数時間かけて地元から都内まで通っていたのですが、帰宅が23時頃になることも多く、このままだと妊娠は難しいなと。地元の植物園に転職して、37歳から本格的に不妊治療を開始しました。夫が5歳年上で、お互いの年齢のこともあり早めの妊娠を望んでいたので、すぐに体外受精へ。39歳の後半に、4回目の体外受精で授かることができました」 妊娠中はホルモンバランスが乱れ、心身ともに不安定に。 「じっとしていられず、部屋のあちこちを片付けて“巣作り”のような行為をしたり、夜中に3時間おきに目が覚めて寝られなかったり。後で知ったのですが、妊娠中から体が授乳の準備を始めていて、眠りが浅くなることはよくあるみたいですね。自分のペースで好きなように生活していた時期が長かったので、野生的な感覚に振り回されるような、不思議な感じがしました。一番驚いたのが、あんなに愛情を注いでいた猫に対する気持ちの変化。どこか敵のように感じてしまったのか心の距離ができて、猫のほうも私のおなかはどんどん大きくなるし、何か変だと察したよう。産後も赤ちゃんへの警戒心が強く、互いにあまり仲よくならないまま数年前に猫が息を引き取ってしまったのは、今でも心残りです」 さらに妊娠中は、染色体異常の検査を受けるかどうか迷いも。 「不妊治療を頑張ってようやく妊娠できて、異常があったら産むことをやめるという選択肢はありませんでした。というよりも、万が一何かあれば、早めに準備をしておくべきなんじゃないかなという思いが強くて。これは夫と母に真剣に相談しました。結局は都内に染色体異常を専門に調べてくれる病院があると知り、そこで検査を行いました」