40歳で初産し、産後はうつ状態に。子どもの成長とともに育児に余裕が持てた【「40代の出産」リアルStory】
生理や出産のタイムリミットは、自分の経験を踏まえて話したい
無事に出産した後もホルモンバランスの乱れが続き、産後うつのような状態も経験。 「本当は里帰り出産をしたかったのですが、両親が高齢なことと家庭の事情もあり、受け入れられないと言われてしまって。親の体力的にも厳しいだろうし仕方ないなと思っていたはずが、思った以上にショックを受けてしまったんです。それに、初めての育児はわからないことだらけ。授乳中も、5分おきに左右を替えるように教えてもらったのですが、5分がうまく計れなかったり。『おっぱいが出なくなったらおしまいでいいよ』と言われても、感覚がつかめなくて、すべてが面倒に。でも、40代で出産して、こんなに大人になってから親になったんだから、そんなこと口が裂けても言ってはいけないと自分を追い込んでしまって。このときは本当にしんどかったですね。夫も私の様子がおかしいことに気づいてはいたと思うのですが、見守ってくれていて。私からつらい気持ちを話すと、ただ受け止めてくれました。気持ちを共有できて、少し落ち着きましたね」 お子さんの成長とともに、少しずつ心穏やかでいられるタイミングが増えて、余裕を持って育児に取り組めるようになったと言います。 「自分と子どもは別の人間であるとしっかりわかっているので、過度に期待することはありません。でも、愛情はきちんと伝えていきたい。こんなふうにほどよく距離をとった育児は、若い頃の自分ではできなかったかなと思います。普段も、親子でもわからないことはあるから、お互いはっきりと気持ちを言い合いましょうと。『私に対して嫌なことがあったら言ってね』とも伝えています。また、これもこの年齢で出産したからというのも大きいと思うのですが、性教育は早めにしていきたいです。女性には生理があることや子どもができる仕組みなど、ありのままを伝えていきたいなと。自分の経験も踏まえて、出産にはタイムリミットがあること、選択すべきタイミングがあることなども、包み隠さず話したいと思っています」