代表者が交代した企業 6万6,862社 平均年齢16.7歳若返る
2024年の代表者交代は6万6,862社、全体の4.2%
2023年から2024年に、代表者交代が判明した企業は全国で6万6,862社だった。TSR企業データベースに登録された約157万社の4.2%を占めた。 地区別では、最多が関東の2万4,724社(構成比36.9%)。次いで、近畿9,208社(同13.7%)、中部8,371社(同12.5%)、九州7,132社(同10.6%)と続き、最少は四国の2,046社(同3.0%)だった。交代社数は企業数が多いエリアに比例する結果となった。 全企業に対する代表者交代率は、最高が北陸の4.58%で、次いで、関東4.55%、北海道4.49%、東北4.27%の4地区が全国平均(4.24%)を上回った。一方、交代率の最低は、四国の3.55%で、近畿3.83%と合わせた2地区が3%台だった。
【産業別】社数はサービス業他が最多、交代率では金融・保険業がトップ
産業別で、最も代表者の交代が多かったのは、サービス業他で2万3,472社(構成比35.1%)だった。次いで、建設業が1万1,157社(同16.6%)で続き、この2産業で半数を占めた。このほか、製造業8,393社(同12.5%)、卸売業6,199社(同9.2%)の順。 一方、最も少なかったのは、農・林・漁・鉱業で1,335社(同2.00%)、金融・保険業1,363社(同2.04%)、情報通信業2,583社(同3.8%)の順だった。 全企業に対する代表者の交代率は、交代企業数では2番目に少ない金融・保険業が8.5%でトップだった。次いで、運輸業5.9%、交代企業数が最少の農・林・漁・鉱業5.84%、情報通信業5.80%と続く。 一方、代表者の交代率の最低は、建設業の2.6%で、唯一の2%台だった。交代率最高の金融・保険業とは5.9ポイントの開きがあった。
【代表者年齢】交代企業は16.7歳若返る
代表者の変更に伴う年齢の変化をみると、最多は20~30歳若返った企業が3,712社(構成比25.6%)で、4分の1を占めた。 次いで、30~40歳の若返りが2,496社(同17.2%)、10~20歳の若返りが2,277社(同15.7%)と続く。 一方で、代表者の年齢が同じ、もしくは上昇した企業も2,053社(同14.1%)あった。 ただ、代表者交代は高齢化への対応が中心のため、全体では1万2,440社(同85.8%)で若返りが実現した。 代表者交代により、平均年齢は71.1歳から54.4歳に16.7歳若返った。