“人よりアゴが長い”をどうとらえる? 好きになる方法を模索する女性&武器に変えた男性…さまざまな容姿への価値観
顔の特徴一つをとってもそれが長所として武器にする者もいれば、コンプレックスとして短所として受け止める者も。今回ORICON NEWSでは“アゴ”によって自身の顔への向き合いに変化があった二人に取材。持って生まれた“アゴ”の捉え方によって変化したマインドやエピソードを、あらためて振り返った。 【写真】顎変形症のトカゲさん、激変した手術後…横顔・正面のビフォーアフター
■学生時代男子から心ない言葉に苦しんだ“顎変形症”の女性 手術後も「まだまだ現在進行形でコンプレックスを解消できていない」
顎変形症を患い、それによって悩んできたというトカゲさん。なかでも「中学時代は顔のコンプレックスが一番助長された時代だった」と語る。 「とくに中学生男子の威力はすごくて、下校時にアゴの特徴のある有名人の真似を後ろからされたり、席替えで隣になった男子に『お前アゴでかいな』と言われたり。 激しいいじめにあっていたわけでなかったですが、顔に関する陰口は絶対に言われていて、ちょっと浮いていました。グループから浮いていたりハブられていたり、今思えば人間関係の築き方がわからなくて、私のコミュ力も欠落していたと思うので、要因は一つではなかったかもしれませんが、すべて顔がブサイクだからなんだと思っていました。家から帰っては鏡を見て数時間泣いたりすることが多かったです」 そういった体験から高校時代はアゴへの強いコンプレックスから「3年間必ず顎にマスクをかけていて、絶対に顎を見られないように意識していた」という。 その後、悩みの種だったアゴは「顎変形症」という病気だったことが発覚。手術を経て「自分のことを最強クラスのブスだと思っていたが、術後は普通になれているかなと感じることも多くなった」と語る。「マスクをせずに外出できるようになったことが何より一番嬉しかった」とも。 現在は同じように悩む人に向けて自身のことを発信しているトカゲさん。自身の投稿を通して「一人でも多く顔面に対する悩みが緩和されてほしい」と話す一方で、自身の顔に関する悩みはまだまだ尽きない。 「私もまだまだ現在進行形でコンプレックスを解消できていません。もっと自分を肯定できるように、自分を好きなれるように、模索している最中です。同じようにコンプレックスを抱えている方とともに一緒に悩んでいきたいです。そして少しでも改善していって、最終的には顔面に囚われなくなることが目標です。その過程を発信していけたらいいなと思っています」