中央アフリカにフランスが軍事介入した3つの理由
軍事介入で安定するのか
もっとも、ボジゼ氏の亡命までは、財政的な理由や国内世論への配慮もあり、フランスのオランド大統領は部隊派遣に消極的な姿勢をみせていました。しかし、上記三つの理由に加えて、やはり部隊を派遣するチャドなど周辺国の装備が必ずしも充分でないこともあり、今回の派遣に至ったのです。 散発的な戦闘があったものの、フランス軍はバンギなど各地の治安を回復させ、セレカの武装解除にも着手。また、フランスの国連大使は2014年後半までに選挙を実施することが望ましいと述べており、今後ジョトディア政権との交渉が加速するとみられます。 しかし、中央アフリカでは選挙が実施されても、貧困や汚職を背景に、その度に武装勢力が現れてきました。これに鑑みれば、軍事介入で一時的に治安が回復したとしても、その前途は多難と言わざるを得ないでしょう。