<MLB速報>マー君、7回97球2失点も勝ち負けつかず。
ヤンキースの田中将大(27)が現地時間23日、本拠地のヤンキースタジアムで行われたレイズ戦に今季4試合目の先発マウンドに立ち、7回を投げて5安打2失点7奪三振。ゲームは作ったが、勝負どころでのコントロールミスが響き、リードを守れなかった。だが、ヤンキースは7回に同点に追いつき、エースの負けを消した。田中は、テンポがよくクオリティスタートを守ったが、スイッチを入れた後の力みから来る制球に課題を残した。試合は2-2で迎えた9回二死走者無しからガードナーがサヨナラ本塁打でヤンキースが連勝した。
長いイニングを投げきることが頭にあったのだろうか。 マー君は、ツーシームとスプリットという変化球を主体にしたコントロール重視のピッチングでスタートを切った。3回一死まで毎回三振を奪い打者7人をパーフェクト。立ち上がりにボールが、少し浮き、いい当たりはされたが、ストライクを先行させてテンポがいい。3回に一死からキアマイアーのライト前ヒットを許すが、守備にも助けられる。続くコンガーの打席で、カウント2-1から、キアマイヤーに盗塁を仕掛けられ、一度は、セーフのジャッジが下されるが、微妙なクロスプレー。ヤンキースベンチは、チャレンジでビデオ判定を求めた。結果、アウトに判定が覆り、得点圏の走者が消えることになった。 一方、ヤンキース打線は、レイズのメジャー初登板となる23歳のスネルの立ち上がりを攻め、一回二死から一、三塁とチャンスを広げ、打者、Aロッドを迎えた場面で、スネルの変化球がキャッチャーの股を抜けていき(記録はワイルドピッチ)難なく先制点を奪い、マー君を援護した。 だが、田中は、その1点を守りきれない。 4回一死からモリソンに対してカウント3-1からストライクを取りにいったツーシームが高く浮く。右中間を破るツーベース。二死三塁となって、4番のディカーソンをツーナッシングと追いこんでおきながら、勝負球に選んだ外角のツーシームが、また甘く浮いた。ディカーソンは、それを見逃さない。コンパクトにバットを出され、反対方向に飛んだ打球は、レフトを超え、ワンバウンドでフェンスにぶつかる同点のタイムリー二塁打となってしまった。チーム打率.244と、なかなかエンジンのかかってこない味方打線の不調が、田中に心理的な影響を与えたのかもしれない。ピンチでスイッチを入れると、それが力みに変わったのだ。