【新潟2歳S】距離延長歓迎のキタノクニカラが姉妹制覇に挑む!
新潟2歳S キタノクニカラ 小島茂之調教師 ――前走の2歳新馬戦(7/13・福島・芝1200)は1着でした。レース内容を振り返ってください。 小島調教師(以下、小):私も助手も杉原もオーナーも「1200は少し短いかな」という印象を持っていましたが、それを分かった上で「どうすれば1200で勝ち負けできるか、というイメージを持ってチャレンジしてみよう」ということで1200でデビューしました。 ある程度本数もこなせていましたし、初戦から動ける態勢は整っていました。杉原は全姉のキタウイングにも乗ってこの血統のことをよく分かっていますし、馬も1200に上手く対応してくれて良い結果を出すことができました。 ――今回新潟2歳ステークスを選択された意図は。 小:よほどの長距離タイプでなければ、福島や新潟の新馬戦を勝った馬は大体このレースを視野に入れますからね。勝った後も順調だったので選びました。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 小:前走後は放牧に出しました。レースの約1ヶ月くらい前に帰厩して、ゆっくり調整を進めています。 ――8/14(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 小:この馬の調教は大体杉原が乗ってくれていますし、本人も「乗りたい」ということだったので、1週前追い切りも乗ってもらいました。この時期の2歳はキツい追い切りで絞り込んでいくというより、自然に馬の気持ちに任せた感じで走らせるように調整しますが、その通りの追い切りができたと思います。 ――昨年のフェアリーステークスを勝ったキタウイングの全妹という血統ですが、似ていると感じるところはありますか。 小:何となくの気難しさがあるところは似ていますね。姉のキタウイングも相変わらず気難しい面はありますが、姉はそういう面を整えつつだいぶちゃんとしてきました。 ――現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。 小:普通に良い馬ですよ。デビュー前に牧場で見たときは400キロ前後というのもあって、正直「小さい馬だな」と思いましたが、トレセンにきて新馬戦に向けて調整を進めていくなかで、乗っていて体の幅がない感じもしませんでしたし、どんどん雰囲気が良くなっていきました。 デビュー戦は、トレセンにいるときと比べて輸送で体が10キロ近く減りましたが、意外と細くは見えませんでしたしレースでもしっかり走ってくれましたからね。ストロングポイントというか、良い意味でのギャップを感じるところはありますね。 ――今後の成長を期待しているところは。 小:体が大きくなってほしいですね。競馬ではそれほど気難しさは見せませんが、調教では我の強さを見せるところがあるので、気性面でヘンな方向に行かないでもらいたいと思っています。 ――レースへ向けて意気込みをお願いします。 小:去年このレースを勝った姉のキタウイングに続いてもらいたいと思いますが、そう簡単なことではありませんからね。ただここまで順調に調整できていますし、先々に繋がる競馬をというよりは、勝ち負けの際どいレースを期待しています。
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