【ルヴァン杯】J1名古屋の特別コーチ・武田修宏氏も国立で歓喜「本当に運、縁、タイミングを感じました」
ルヴァンカップ決勝は2日、東京・国立競技場で行われ、名古屋が初タイルを狙う新潟に3―3で迎えたPK戦(5―4)の末に3年ぶり2度目の優勝を飾った。 前半にFW永井謙佑の2ゴールでリードするも、1―2で迎えた後半アディショナルタイムのPKで追いつかれ、延長戦に。PKを与えるファウルのMF中山克広が、延長前半に勝ち越しも、同後半に追いつかれしまい、PK戦に突入した。ここで名古屋は5人全員がきっちり決め、1人失敗した新潟との勝負を決め、歓喜の瞬間を迎えた。 今季から名古屋の特別コーチを務める元日本代表FWの武田修宏氏(57=本紙評論家)も国立へ〝出陣〟。試合後は、降りしきる雨の中、清水東高(静岡)の先輩・長谷川健太監督とピッチ上で、肩を組んで喜びを分かち合った。 武田氏は「名古屋グランパスの選手、サポーター、関係者の皆さん、長谷川監督、本当におめでとうございます。今年は特別コーチという形で指導の勉強とお手伝いにキャンプから監督に呼んでもらい、国立のピッチで、歴史的瞬間に立ち会えて本当に運、縁、タイミングを感じました」と、しみじみ語った。 やはり長谷川監督への思いは特別だ。「今年から赤いジャージーを着て名古屋のお手伝いをさせてもらえるようにしてくれた、男気ある監督に感謝。常々『楽な試合はないよ』『指導は自信を持たないと』と言われ、日々勉強させてもらってます」。 5月には清水東高サッカー部を率いた恩師の勝沢要さんが死去。「清水東の先輩・長谷川監督と国立でまた優勝できたことを、亡き勝沢要監督も喜んでいると思います。これでいい報告ができますね」と思いを巡らせた。 一方、敗れた新潟はクラブ史上初タイトルを逃したものの、驚異的な粘りでスリリングな展開を演出した。「敗れはしましたが、新潟の松橋力蔵監督、選手、寺川能人強化部長、サポーターの皆さん、素晴らしい試合をありがとうございました」とねぎらった。
東スポWEB