圧倒的ドラ1候補の“新怪物”…五輪代表相手にも躍動した17歳を現地メディアが特集
■ 最高傑作のポテンシャル
フラッグの多彩で精度の高いオフェンスオプションは、高校生の域を優に超えている。『Sports Illustrated』は、同選手に対して迫力のあるスラッシャーとして可能性を感じながらも、フィニッシャーやシューターとしての一面も見出している。 強靭なフィジカルと洗練されたハンドリング、そしてエースとしての絶対的な自覚から果敢にゴール下への侵入を試みるフラッグは、ハーフコートゲームにおいて相手のリムに常にプレッシャーを与える存在となってきた。また、トランジションでも前への推進力を発揮して、最前線からダンクを叩き込むシーンも少なくなく、チームに勢いをもたらすプレーヤーとして精神的支柱を担う未来も想像に難くない。 一方で、オフボールからフィニッシャーとして顔を出すスキルにも優れ、ワンドリブルからのミッドレンジも使い分ける引き出しの多さも魅力。さらに、モントバードでは過去2シーズンで144本の3ポイントを試投し、38パーセントの成功率を誇るほか、フリースロー成功率も80パーセントに達しており、タッチの良さは証明済み。 本命予想としては、フィジカルを生かしたスラッシャーとしてチームトップの得点源となる見込みで、カーメロ・アンソニーやケビン・デュラントなど歴代最高スコアラーたちと並ぶポテンシャルを秘めている。
■ タンクをしてでも指名したい存在
スイッチ能力、リムプロテクションの双方の観点から、フラッグはエリートディフェンダーとしてもリーグに名を轟かせることになるだろう。 充実したサイズとスピードを兼ね備えたフラッグは何よりも横の動きに優れ、相手のパワフルなドライブに対しても遅れを取ることはなく、味方のヘルプを減らし、マークマンを固定することで、ディフェンスに綻びを生むことが少ない。また、長いリーチを生かしたプレッシャーの意識も高く、ボールマンは攻略に手を焼いている。 しかし、『Sports Illustrated』は、それ以上にオフボールディフェンスの強みを高く評価。パスコースの理解度、カバーエリアの広さ、リム周りでの威圧感など、フラッグのディフェンス面におけるIQの高さとダイナミズムは、相手のイージーバスケットの機会削減に大きく貢献している。 スター選手でありながら攻守で高いスキルとバスケットボール理解度を有し、それでいながらハッスルも辞さないフラッグは、タンクをしてでも指名したい圧倒的な1位指名候補と言えるだろう。 文=Meiji
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