メキシコM8.2地震 気象庁「日本周辺で若干の海面変動の可能性」
日本時間の8日午後1時49分ごろ、メキシコ沖を震源とするマグニチュード8.2の地震が発生した。同日夕に会見した気象庁の地震津波監視課の松森敏幸課長は、この地震によって「太平洋沿岸に若干の海面変動が予想される」ものの、津波注意報を発表する高さ20センチ以上の津波が来る可能性は低いとの見方を示した。
気象庁が午後5時20分に発表した津波予報によると、海面変動は、北海道から沖縄県にかけての太平洋沿岸で予想され、早ければ9日午前4時ごろに起こるという。 同庁では、引き続き潮位変動を監視し、日本国内に被害の恐れのある津波が海外で観測された場合には、津波注意報などの発表も検討する。仮に津波による被害が予想される場合は、9日午前2時ごろに注意報などを発表するとしている。 太平洋津波警報センター(PTWC)の発表では、今回の地震によって、メキシコ沿岸のプエルトアンヘルで30センチ、ワウラで70センチの津波を観測している。 (取材・文:具志堅浩二)