羽生結弦が聞く 輪島朝市の思い…地震・豪雨「それでも復活する」
■“訪問朝市”再開
地震の前は地元の人々や観光客で賑わっていた輪島朝市。復興はまだ道半ば。そんな中で襲ってきた豪雨。前を向こうとする心が折れたといいます。 でも、朝市を諦めきれない…。そんな思いがありました。 豪雨から2週間後。水口さんと山下さんは仮設住宅へ向かいました。被害を免れたわずかな野菜をもって、朝市を再開したのです。 朝市が行われた仮設住宅には、地震で全焼した輪島朝市の人々が住んでいます。仲間との、2週間ぶりの再会でした。 朝市の客「うち大丈夫やった?」 水口さん「うち(自宅)は間一髪で大丈夫だった」 朝市の客「おめでとうございます。うちも間一髪で燃えなかったらよかった。まあ頑張らないと。これが運命やから」 水口さん「そう思うしかない」 朝市の客「与えられた運命やから生きていかなね」 水口さん「ありがとうございます。またね」 いつもの仲間たち。いつもの朝市。その存在が大きな力になっていました。 水口さん「でも出てきて良かったね、思い切って。うちでぐずぐずしているよりも」 山下さん「気分が違うね。みんなの顔を見たら元気になる」
■輪島朝市と共に前へ
羽生さんが思いを聞きました。 羽生さん「朝市の存在って、いま皆さんにとってどうですか?」 山下さん「やっぱりこれ(朝市)があるもんで、私らもそこ(朝市)いこうと思って一生懸命に動くしね」 水口さん「心の支えというか」 山下さん「よりどころ」 水口さん「また頑張ろうっていう気持ちになる」 山下さん「朝市のおばちゃんってほんとにエネルギーあるもんね」 羽生さん「目の前でそのエネルギーを感じていますよ今」 会話は笑顔で進みます。 羽生さん「絶対元気でいてくださいね、みなさんね」 山下さん「ありがとう、笑顔で頑張ります」
水口さん「踏んだり蹴ったりの年やったけども、今度はいいお正月を迎えたいと思う」 山下さん「また頑張ろうかなって。なんとかいけると思う」 水口さん「復活します!」 輪島朝市の力を、羽生さんは改めて感じたと言います。 「頑張りとか笑顔の輪が朝市にはあると改めて感じました。朝市があるからなんとか朝起きて頑張って外に出る。頑張るものがあるっていうのは素敵だなと思います。いろんなところに笑顔が広がっていってくれたらいいと思います」 大地震、そして豪雨。それでも朝市とともに、前へ…