羽生結弦が聞く 輪島朝市の思い…地震・豪雨「それでも復活する」
演技の間、輪島で出会った人々の笑顔が思い浮かんだといいます。 演技会が終わった後、羽生さんは輪島朝市の水口さんや山下さんとリモートで対話しました。 山下さん「もう素敵な本当に素敵なショー」 水口さん「すごかったね」 和やかな笑顔で会話が弾みます。 羽生さん「仮設でまだ朝市は続けていますか?」 山下さん「続けています。おかげさまで待っていてくれる方たちがたくさんいるから」 羽生さん「みんな朝市やってるときが一番笑顔になっているし一番楽しそう」 水口さん「秋植えの大根やら白菜の種もまきましたら」 秋になったら、朝市で大根を販売する。水口さんはそんな計画を立てていました。 しかしこの翌週。
■奥能登豪雨
9月21日、輪島市など奥能登地方に線状降水帯が発生。大雨特別警報が発表され、河川の氾濫や土砂災害が多発、大きな被害が出ました。 豪雨から2週間後。 朝市の水口さんを訪ねると、畑には大きな被害が出ていました。 水口さん「これは大根」 秋に向けて育てていた大根。畑が冠水し、泥をかぶりました。 水口さん「水はけが悪くなって腐った」 大事な大根の育ちが悪いといいます。ほかの野菜も腐るなどの影響が出ました。
畑を見つめる水口さんの表情が曇ります。 「情けないな・・・本当に頑張って植えたんだけど・・・」 口をついたのは弱音。 「これは・・・無理でしょ。あきらめた方がいいね。あきらめざるをえない。地震だけだったら・・・元気はない」 朝市の山下さんの住む地域では、停電が起きました。豪雨で電線が切断しました。 山下さん「これ電線があっちから、あそこの電柱から来てたんだけど切れてつかなくなった」 さらに、断水も続いていました。
羽生さんも、リモートで話を聞きました。 羽生さん「大変でしたね、本当」 水口さん「びっくりしたね」 羽生さん「心折れますよね本当に」 山下さん「私はまだ電気も水道もきてない」 羽生さん「つらいですよね、本当に」