議席4倍! 国民民主・玉木代表は「今が一番強気に出られる」? 旧民進党時代を取材のジャーナリストが語った玉木氏“未来の分岐点”と“最善の選択”
さらに石戸氏は、国民民主党と玉木氏は「今が“一番強気に出られる”状況だ」とも語る。 「例えば、今後自民党が無所属で当選した旧自民党議員を追加公認するといった措置をとった場合、議席は少しずつ増えていく。自民党は過去にも他党の議員を会派に引き込む“一本釣り”をしてきた歴史がある。数合わせであっても与党で過半数に達した時点で、途端に国民民主党は用済みになってしまう。自民党が与党過半数を回復しさえすればいいわけであって、維新が軌道修正すればそっちに流れてもいい。この先、どこまで強気に出られる状況が続くかはわからない」 選挙において有権者から厳しい審判を下された自民党だが、「そうは言っても第一党になったのは事実。(政治とカネの問題があっても)それなりに選挙では強かったという見方もできて、議員にもよるが、他党から自民党へ移るメリットがあると考えることはおかしなことではない。自民党がそうした議員の一本釣り戦略をとらない保証はどこにもない」と石戸氏は話す。 今後の動きが注目される玉木氏だが、一方で、同党の効果的な施策としてたびたび取り上げられるSNS戦略については、「切り抜き動画自体は他党もそれなりにやっており、重要なのは載せるべきメッセージがあったかどうか。そのメッセージとはやはり“政策”であり、国民民主党には切り抜かれるにふさわしいメッセージがあった」と分析した。
では、経済以外の政策はどうか。石戸氏は「例えば同性婚や選択的夫婦別姓などの政策は、自民党政権下で進むとは思えない。今回の選挙では自民保守派の議員も多く当選しており、自民党にとっては党を割るか否かという議論になってしまう。そこから手をつけるよりは、まずは合意しやすい経済政策からになるのでは」と持論を述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)