中国中銀、人民元安対応で国債購入を停止──ビットコインは9万5000ドル以下で推移
中国の中央銀行である中国人民銀行は10日、下落が続く人民元を支えるための措置を講じた。人民元の下落はビットコイン(BTC)にとって追い風となる可能性があると見られていた。 中国人民銀行は、需要が供給を上回っているため今月の国債購入を停止すると発表した。 この動きは、政策立案者らが国債の利回り低下とそれに伴う人民元安に不快感を持っていることを反映していると専門家らは指摘した。なお、国債利回りは国債価格と逆方向に動く。 TradingViewのデータによると、ベンチマークとなる中国の10年国債の利回りは今週1.6%を下回り、12カ月ベースで驚異的な100ベーシスポイントの低下を記録した。 一方、アメリカの10年国債利回りは4.7%まで上昇しており、2023年11月以来で最も高い。これにより、アメリカと中国の利回り差はドルに有利な方向に拡大した。 その結果、人民元は1ドル7.32元まで下落。1月20日に始まるドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領の任期中の関税への懸念もあり、3カ月連続の下落がさらに続くことになった。 アナリストらは今週序盤に、人民元安は資本流出につながる可能性があり、その一部が暗号資産(仮想通貨)市場に流入してビットコインの強気の勢いに拍車をかける可能性があると指摘していた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Excellentcc/Pixabay|原文:China's Central Bank Halts Bond Purchases to Support Yuan, BTC Holds Under $95K
CoinDesk Japan 編集部