琴桜&豊昇龍 新横綱誕生なるか 同時昇進なら北の富士、玉の海以来史上6組目 10月にはロンドン公演
【25年の相撲界展望】 昨年は28年ぶりに全6場所で満員札止めを記録するなど盛り上がりを見せた相撲界は年が変わっても話題豊富だ。九州場所で優勝を争った大関の琴桜と豊昇龍が初場所(12日初日、両国国技館)で綱獲りに挑む。同時に横綱昇進となれば70年春場所の北の富士、玉の海以来史上6組目。照ノ富士の一人横綱が3年半続く中で新横綱誕生は新時代到来を告げるものとなる。 日本相撲協会も財団法人設立100周年を迎える。協会は記念のロゴを作成し関連イベントなども企画。節目の年を盛り上げていく。7月の名古屋場所は会場となっていたドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)に代わってIGアリーナが舞台となる。本場所の会場変更は蔵前国技館から両国国技館となった85年初場所以来。 10月には英国ロンドンでは2度目となる海外公演を実施する。海外公演は05年10月のラスベガス(米ネバダ州)以来20年ぶりで14度目。昨年12月4日には八角理事長(元横綱・北勝海)が現地で会見し、地元メディアでも大きく報じられた。 昨年スピード出世で快進撃を続けた大の里、新入幕優勝を果たした尊富士ら新興勢力の躍進も著しく、激しい出世争いは必至だ。