バイトで稼いでいる「高一」の娘にお年玉「5000円」をあげたら足りないと言われました…一般的な額はどれくらいでしょうか?
子どもにとって、お年玉は正月の楽しみのひとつですが、親としては「適正な金額はどれくらいだろう」と悩むことも多いでしょう。とくに難しいのは、高校生に渡す場合かもしれません。高校生ともなると、買い物の金額も高くなる傾向にあり、中途半端な額では納得してもらえない場合もあります。また一方で、「お年玉をいつまで渡すのか」という問題にも向きあわなければなりません。 今回は、「高校生へのお年玉で5000円は適正か」というテーマを中心に、高校生に与えるお年玉の平均額や、渡すのをやめるタイミングについても解説します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
高校生に渡すお年玉は「5001円~1万円以下」が最多
株式会社ウェブクルーが2023年に実施した「2024年のお年玉に関するアンケート」によると、高校生に渡すお年玉の金額相場で最も割合が多いのは、「5001円~1万円以下」で、39.7%でした。分布の詳細は、表1の通りです。 表1
出典:株式会社ウェブクルー MoneyFix「【2024年】お年玉の相場はいくらが多い?何歳から何歳まであげる?【マネーFix 独自調査】」を基に筆者作成 表題の5000円を含む「3001円~5000円以下」は、3番目に多い16.0%でした。しかし「5000円以下」と「5001円以上」のくくりでみると、5001円以上が63.4%を占めています。したがって、「高校生でお年玉が5000円」という今回のケースは、一般よりも少ないと考えられるでしょう。 ただし、回答時点では金額を決めていなかった人が、7.5%いたようです。そのため、実際の割合と差異が生じる可能性がある点にご留意ください。
お年玉を渡す年齢は「高校生まで」が約40%を占める
また、同調査によると、「お年玉は相手が何歳になるまであげますか?」の質問に対しては、「高校生まで」と回答した人が41.9%で最多を占めています。 内訳は表2の通りです。 表2
出典:株式会社ウェブクルー MoneyFix「【2024年】お年玉の相場はいくらが多い?何歳から何歳まであげる?【マネーFix 独自調査】」を基に筆者作成 「高校生まで」に次いで多いのは「大学生・専門学生まで」で、38.2%です。つまり、大学卒業や専門学校卒業までに、80%以上の人がお年玉をあげなくなる計算です。 上記の年齢でお年玉をやめる背景としては、子どもに稼ぐ能力が備わったことが関係しているのかもしれません。高校を卒業してアルバイトを始めたり、大学を卒業して就職したりすることで、「親の援助は不要」と判断されるためです。 上記の点を踏まえると、たとえ高校生であっても、表題のようにアルバイトで収入を得ているのなら、お年玉をやめるケースも考えられるでしょう。