見た目がそっくりな「スダチ」と「カボス」、「ユズ」が父親の2種は何が違う?近年では魚の養殖にも使われる柑橘の歴史を解説
◆SDGsにも貢献 競うように、愛媛県も柑橘残渣(ざんさ)を混ぜて育てたブリの生産を、2011年から始めた。ミカンジュースの搾りかすと伊予柑オイルを使った餌を組み合わせた「みかんブリ」と「みかん鯛(だい)」。伊予柑オイルを混ぜた餌を使ったギンザケ「宇和島サーモン」も登場している。 食品残渣などを活用して製造された飼料をエコフィードという。その目的は、食品リサイクルと飼料自給率向上の両方だ。 SDGs推進の一環としての食品リサイクルループを実践し、国産原料を用いて養殖魚や肉畜の肉質まで改善できるのであれば、これほどよい話はない。 ※本稿は、『日本の果物はすごい-戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
竹下大学