同僚が先日の「株価暴落」で、投資の話で盛り上がっていました。私は40代で“投資未経験”なのですが、今どき「NISA」を利用している人は多いのでしょうか?
2024年から新NISA制度がスタートしたのを機に投資を始めた、または投資を始めようと考えている人もいるでしょう。そして、投資はまだ始めていないものの、周囲で投資をしている人が増えていて気になっている人も多いのではないでしょうか。 本記事では2024年3月末時点でのNISA口座開設数や投資金額から、30代から50代の人でどのくらいの割合がNISA口座で投資しているのか? またどのくらいの金額を投資しているのかを解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
2024年3月末時点でのNISA口座開設数と買い付け額
金融庁の調査によると、2024年3月末時点でのNISA口座数は約2322万口座となっており、2024年1~3月の3ヶ月間で約6兆1800億円の買い付けとなっています。1口座当たりの投資額は約27万円、毎月の平均投資額は約9万円となります。 旧制度であるつみたてNISAの上限額は1ヶ月あたりに換算すると約3万3000円でしたので、現在の平均投資額はその3倍近くになる計算です。
30代~50代の口座開設数はどのくらい?どれくらい投資している?
では、30代~50代でNISA口座を開設している人はどれくらいいるのでしょうか? またどのくらいの金額を投資しているのでしょうか? 同調査によると、各年代のNISA口座開設数は以下の通りになっています。 ●30代:約407万口座 ●40代:約448万口座 ●50代:約437万口座 総務省統計局の人口推計(2023年10月1日時点)によると、30代の人口は約1343万人、40代は約1688万人、50代は約1793万人です。NISA口座の開設割合はそれぞれ30代で約30%、40代で約26%、50代で約24%となり、30代の開設割合が最も高いことが分かります。 3~4人に1人がNISA口座を持っていることになるので、会社で投資の話が話題になることも珍しくないかもしれません。またNISA口座での2024年1~3月の投資額は次のようになっています。 ●30代:約9892億円(1口座当たり約24万3000円) ●40代:約1兆2352億円(1口座当たり約27万5000円) ●50代:約1兆2687億円(1口座当たり約29万円) 30代~50代の1口座あたりの買い付け額は50歳代が最も高くなっており、平均すると毎月10万円近くの投資を行っていることになります。30代でも1ヶ月あたり約8万円の投資額となっています。 また同調査によると、30代や40代は50代と比べると、つみたて投資枠の買い付け額が多くなっており、50代は成長投資枠の買い付け額が30代や40代よりも多くなっています。このように現役世代でも、投資手法や非課税枠の活用方法が異なることが推測されます。