定年再雇用の給与、三菱UFJ銀行が現役時代と同水準に…週4勤務で7割から週5勤務へ拡大
三菱UFJ銀行が2025年度から、定年退職後の再雇用者の勤務日数を現在の週2~4日から週5日に拡大することがわかった。給与も定年直前と変わらない水準を維持することで、シニア層の活躍を促し、今後の人手不足に備える。 【グラフ】65歳以上の就業者数の推移
対象は60~65歳の行員からの再雇用者。現在は約1100人が本店や支店などで働いており、本人の希望に応じて週2~4日の中で勤務日数を選べる制度になっている。従来は、業務負担を減らした上で給与は定年直前の7割程度(週4日勤務の場合)に抑えられていたが、今後は週5勤務を選べば、定年直前と同水準になるという。
銀行業界では、バブル期に大量に採用された世代の取引先企業などへの転籍が進んでおり、40歳代以下の中堅・若手社員が少ない人員構成になっている。