ガザ地区での戦闘開始からまもなく1年 死者数全体の約2割が南部ハンユニスに集中
パレスチナ・ガザ地区での戦闘が始まってからまもなく1年を迎える中、ANNが独自に入手したデータから南部の地域で死者が最も多いことがわかりました。 【映像】攻撃を避けて各地転々とする家族 今回入手したのは、ガザ当局がパレスチナ人の死者を記録したリストです。個人が特定できた3万4344人分が記載されています。 「彼女は1歳になる前に殺害された」(カイロ支局・アフメド) このリストをもとに、ガザ当局が分析をした地域別の死者の数が初めて明らかになりました。その結果、全体の約2割が南部ハンユニスに集中していました。 ハンユニスに避難をしてきたシャハドさん一家。ガザ北部から攻撃を避けて各地を転々としてきました。 「イスラエル軍は、娘のおむつを手に持っていた父親をミサイルで殺害した。これ以上何も失いたくない。私が失ったものはもう十分だ」(シャハドさん) ハンユニスで犠牲者が多い理由について、専門家はこう指摘します。 「人々が避難してきて人口が多かった。かつそこがハマスの重要な幹部たちの出身地であり、拠点的な場所でもあったから、イスラエル軍の長期間の軍事作戦が行われた」(防衛研究所・西野正巳氏) 戦闘が始まってまもなく1年。民間人の犠牲は増え続けています。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部