【実態調査】秋ゆらぎはどうして起こるの?『美的』読者の疑問に専門家が回答!
Q.刺激は感じないけれど、秋から肌が乾燥しやすくなります。これは秋ゆらぎ?(システムエンジニア・33歳)
A.秋ゆらぎの初期サインが「肌の乾燥」です 「肌の乾燥は、バリア機能が低下したことで起きた肌内部の炎症が悪化しているサインであり、刺激を感じないからといって放っておくと、くすみ、ゴワつき、ニキビなど、さらなる肌あれにつながることも。早々に保湿を強化し、肌のバリア機能を整えましょう」(高瀬先生)。 10月から12月にかけてはさらに空気の乾燥がぐっと進み、肌の水分蒸散量も高まるので、今すぐの対策が肝心です。
Q.いつものスキンケアの肌なじみが、秋口になると悪くなるのは気のせい?(営業事務・32歳)
A.角層状態が悪化し、浸透しにくくなります バリア機能も水分保持能も低下しがちな秋口の肌は肌の生まれ変わりの周期が乱れやすく、古い角質が肌表面に蓄積して角層が厚くなりがち。 「スキンケアの肌なじみの悪さのほか、肌がゴワつく、メイクのりが悪いといった症状も秋ゆらぎによって起きた角層状態の悪化によるデメリットなので、心当たりがある人は対策を」(岸田さん)
Q.きちんとUVケアをしていたはずなのに、秋口にはいつも肌がくすむのはなぜ?(保険会社営業・28歳)
A.メラニンに加え、古い角質の蓄積も原因に 肌のくすみ自体は、秋ゆらぎが直接的に関係しているとはいえないけれど、バリア機能と水分保持能の低下による古い角質の蓄積や肌の乾燥も原因のひとつに。 「冬が近づくにつれて、肌色は明るくなることがコーセーの研究結果でも明らかに。秋からは美白ケアにも力を入れると、良い結果が得られると思います」(岸田さん)
Q.秋は吹き出物が多発。これも秋ゆらぎのひとつ?(食品メーカー勤務・29歳)
A.皮膚科で診てもらいつつ、生活習慣の見直しを 「吹き出物やニキビが多発するのは、秋ゆらぎがかなり進行しているサイン。皮膚科医に相談を。免疫力の低下や自律神経の乱れも、吹き出物やニキビの悪化につながるので、秋は食事と睡眠にも気を遣いましょう。夏はシャワー派の人も上質な睡眠をとるために、秋からは入浴を心掛けて。ビタミンCやリコピン、アスタキサンチンといった抗酸化成分を含む食材をとったり、納豆やみそ汁など、発酵食品も肌と体の健康を整えるのに効果的です」(高瀬先生) ■教えてくれたのは....ウォブクリニック中目黒総院長・高瀬聡子先生 皮膚科医・美容皮膚科医。スキンケアがテーマの著書は3冊とも大好評。スキンケアブランドのアドバイザーを務めるなど、多方面で活躍。 ■教えてくれたのは....コーセー皮膚・薬剤研究室・岸田さくらさん 皮膚科学や肌老化のメカニズムなどを研究する一方で、コーセーの製品に配合される美容成分やスキンケアの開発に従事。